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北朝鮮・国家安全保衛部は22日、50人の人員を脱北者捜索を行う目的で中国に派遣した。中国での脱北者の捜索と強制送還を中国政府に一任しないという、北朝鮮当局の意志と思われる。国際世論の集中砲火を受けている中国政府を水面下で支援する動きである。

咸鏡北道の内部消息筋は26日、デイリーNKとの通話で「越境者が中国で問題になったので、中央党が今回の機会に合わせて不法越境者を根絶する指示を下した、保衛部の反探部門からキャリアが長い50人が選抜され、22日に中国に出発した」と話した。

今回の派遣措置は、人員の規模からして大規模である。これまでにも北朝鮮は、金正日やロイヤルファミリーの情報流出の懸念、北朝鮮の内部に精通した上級幹部が脱北した場合、4〜8人規模の特別逮捕班を中国に派遣していた。

今回の派遣人員らは規模も以外にも、行動範囲もこれまでより大幅に拡大したと予想される。内部消息筋は延吉、汪?、龍井などの寧辺朝鮮族自治区を優先的に捜索した後、瀋陽、牡丹江、吉林などの脱北者らが好む滞在地域も対象としていると語った。保衛部は、過去17年間、北宋になった脱北者の捜査記録をもとに、中国内の脱北者の主要な滞在地と経由地の詳細な資料を確保していると伝えられている。

保衛部は芋づる式で脱北者の捜索を行なっている。1人の脱北者を逮捕すれば、拷問、脅迫、懐柔などを通じて他の脱北者の情報を集めた後、次々と摘発していく。また、スパイの役割を果たす脱北者もおり、彼らは保衛部に形式上逮捕されるが、本国送還後に病気を理由で釈放されるという。

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また、脱北者家族を脅迫しておとり捜査を行うケースもある。脱北者家族を通じ他の脱北者らをおびき寄せて逮捕するのである。

保衛部は逮捕した脱北者から得た情報の中から、中国人や外国のNGO関連情報は中国・公安当局に提供するという。

しかし、この派遣が中国政府との協議によって行われたかどうかは、確認されていない。現在まで把握出来てい情報は、22日午前に会寧税関から中国・三合を通過したという内容である。

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一方、北朝鮮は、国境警備隊が金銭目的で脱北を見逃す失態を清算する目的で、今月中旬から保衛司令部要員を国境地域に派遣したという。

内部消息筋は「21日から会寧に駐屯している全連隊に保衛軍官16人ずつが配置された。警備隊に対する大々的な検閲や捜査が予想される」と話した。