金日成は回顧録に“朝鮮が独立されなければ帰って来ない” と決心して鴨緑江を渡ったと書いた。その金日成、金正日が階級独裁と世襲政治で台無しにした北朝鮮を、今度は北朝鮮の住民たちが解放を叫びながら脱出したのだ。
一部の韓国人は私たちがどうして自分の故郷を捨てて去ったのか、よく理解することができない。いくらお腹がすいても自分を生んでくれた土地を裏切るだろうか。しかし、よくある話だが、一度行って暮らしてみるように言いたい。どれだけ飢えていたのか、また、どれほど自由を切望したのか、感じて見るようにと言いたい。
1万人に達する脱北者たちが、北朝鮮の飢餓の状況と人権の劣悪さを生々しく証言している。もう嘘をつきたくてもできない状況だ。今は1万人の口が北朝鮮政府の独裁政治と反民生的政治を批判しているに過ぎないが、今後数年経てば、数千、数万人の脱北者が北朝鮮解放の動力になるだろうと確信する。