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朝鮮総連の徐萬述(ソ・マンスル)議長が死去していたことが20日、明らかになった。

徐萬述氏は、1998年に朝鮮総連の第一副議長に就任。その年の2月に病死した初代議長韓徳銖氏の後任として事実上トップになったが、正式に議長に就任するのは2001年からだった。

ここ数年は公の場に出てくることはなかったことから、実質上のナンバーワンは責任副議長の許宗萬氏だった。

朝鮮総連関係者によると、許氏は全国の在日朝鮮人の商工人から多額の寄付金を集め北朝鮮へ送金をする中心人物だったという。

「金集め」の過程では、強引な手段を取ることも多く商工人の反発を招くことも多かった。そのため、古参の総連活動家や商工人の「総連離れ」を招いた戦犯として許氏に対する見方は厳しい。

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こうした背景から、許氏は何度か、議長の座に就くと取り沙汰されたが、立ち消えになった。総連関係者によると、朝鮮総連内の反発を考慮して比較的バランス感覚のあった徐萬述を議長にせざるを得なかったという。

この関係者は、今回の徐萬述の死去によって、今後許宗萬が議長として再度浮上することもあり、朝鮮総連内の反発は避けられないと語った。

北朝鮮では、金正日死去によって14日に新たに「金正日勲章」が制定されたが、金正恩氏や妹夫婦の金慶喜氏、張成沢氏と共に徐萬述氏や許宗萬氏にも授与された。