人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

韓国企業の大多数が、金正恩体制を不安に感じていることが分かった。

大韓商工会議所(会長ソン・ギョンシク)は、南北経済協力企業100社、売上額が高い製造業200社を含む合計300社を対象に行った「北の権力継承と経済的影響の調査」の結果、回答企業の96.2%が金正恩体制に対して「不安定で不安」と答えた。

また、北朝鮮体制が不安になる場合、韓国経済が、相当(27.9%)、多少(51.9%)の被害を受けるだろうと答え、北朝鮮のリスクが韓国経済に大きな影響を与えるものと予想した。

業種別では、石油化学(36.4%)、自動車(34.2%)、機械金属(27.8%)、飲食料(26.8%)の順で多大な被害を受けると予想した。被害の種類としては、株価急落や為替レートの上昇などの金融市場の混乱(50.6%)、不安心理による内需の萎縮(26.5%)、海外輸出の減少(18.0%)などである。

大韓商工会議所は「一時的に衝撃を与えた挑発事態とは違い、今回は北朝鮮体制の存続が左右され、後継者の準備期間が短く、リスク発生時の悪影響が非常に大きく長く続くだろう。企業は北朝鮮情勢を綿密に観察し、対策を立てる事が望ましい」と診断した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

しかし、調査では北朝鮮リスクの高まりに備えた計画を持っている企業が14.4%に留まっている事が分かった。その内容は、海外生産拠点の拡充(36.4%)、原材料・部品輸入先の多角化(28.0%)、外貨調達チャネルの確保(16.1%)などだった。

また、23.6%は北朝鮮に安心して投資できる環境が造成されれば、対北事業を推進する意思があることが分かった。しかし、32.2%は推進をしない、44.2%は状況に応じて柔軟に対処すると答えており、多数の企業が対北投資に関心がある事がわかった。

対北事業推進の際に有望な進出分野には、北の労働力を活用した事業”(61.0%)、中国進出への足がかりの確保(24.1%)などだった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

南北経済協力と対北投資の拡大に向けた政策課題として、事業権の保証や損害補償などの対北投資の保護制度の拡充(44.2%)、開城工業団地の活性化(22.1%)、経済協力事業の政経分離の原則を適用( 13.9%)などの順となった。

一方、「金正恩体制が改革・開放を推進する様に韓国政府が動く必要があるか」という質問には、回答した企業の66.8%が「必要ある」と答えた。

チョン・スボンの商工会議所調査1部長は「北朝鮮が変化に直面している今を、南北関係の改善と改革・開放誘導の機会にしなければならない。対話チャンネルの確保への取り組みを継続する一方、3通(通行・通信・通関)の保証、北朝鮮の法・制度の信頼性の確保など、対北事業環境の改善にも力を注がなければならない」と述べた。