北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は19日、国連安全保障理事会の公開会議で演説し、18日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射は「自衛権の行使」であると主張した。朝鮮中央通信が伝えた。
金大使はICBMの発射について「米国をはじめとする敵対勢力の反朝鮮軍事的威嚇行為」に対する「警告性対応措置である」と主張。
そのうえで「米国とその追随勢力の強盗さながらの要求に従って、国連安保理で朝鮮民主主義人民共和国の合法的な自衛権行使を不当に取り扱う不公平で不正常の慣行がまたもや繰り返されたことを強く糾弾し、全面排撃する」とした。
また、「わずか10余日前、まさにこの場でイスラエルの民間人大虐殺犯罪を『合法的な自衛権行使』として庇護(ひご)し、『イスラエルの自衛権が言及されなかった』という理由で中東事態を解決するための決議案に拒否権を行使した米国が、今日は自分らの軍事的挑発行為に対処して警告性レベルで取られた朝鮮民主主義人民共和国の自衛権行使に言い掛かりをつけること自体が国連憲章に対する嘲弄、無視であり、悲喜劇の極みである」と指摘。
つづけて「米国とその追随勢力の不法非道な二重基準行為が許される限り、国連安保理は国際平和と安全に関する問題を取り扱う道徳的・法的資格がない」と断じた。