父親の七光りを借りた統治権力の正統性の確保

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金正日が死去した直後には金正日の誕生日を光明星節と制定し、金正日花祝典の準備、銅像建立のための突撃隊を組織、岩に賛美の言葉を刻む運動などで金正日の偶像化作業を本格化しており、金正日の名前が地域や施設に冠される可能性が高い。

チョン・ソンジャン世宗研究所首席研究委員はデイリーNKとの通話で、「金正日の名に改名することは、金日成・金正日の偶像化と同時に、金正恩の名前を使えるという前例を残すことになる。これは金正恩も共に偶像化される効果をもたらすだろう」と話した。

「金正日の名前に改称された機関では、忠誠心が高まる効果が現れるだろう」と付け加えた。金正恩が金正日の遺訓などを前面に掲げ、自身への忠誠心を誘導している為に、その可能性が高いと指摘する。

1994年に金日成の死亡当時も、幹部らは忠誠を誇示するために旧ソ連のレニングラードやスターリングラード 、ベトナムのホーチミン市の例に習って、平壌を金日成市に変更する案を金正日に提案したという。

平壌出身のある脱北者は「当時、統一後にソウル市が金日成市、平壌市は金正日市に改名するとの計画があったが保留された。その代わりに数億ドルをかけて錦繍山記念宮殿を増築し、金日成を永久保存する決定を下した」と伝えた。