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最近、北朝鮮当局が国境地帯の主要脱北ルートに監視カメラを増設していると伝えられた。

これまで国境地帯には3重の監視体制が敷かれていたが、今後は監視カメラを増設して4重の監視網に増強される。国境警備は、国境から近い順に国境警備隊、人民保安署と国家安全保衛部、教導隊が担ってきた。

監視カメラは2010年から設置されてきたが、一部地域に限定されていたが、今年に入って設置地域が急増していると消息筋は伝えている。

咸鏡北道茂山消息筋は9日、デイリーNKとの通話で「今月に入って国境守備をさらに強化する目的で監視カメラが随所に設置されている。住民の脱北と密輸が頻繁に発生する場所に設置されている」と述べた。

消息筋と脱北者などによると、国境警備の主要な建物、税関などには監視カメラが設置されており、脱北を防止する目的から非常に限られた地域にも監視カメラが設置されていた。パトロールの監視が行き届かない時間帯の脱北に対応するためである。

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最近になって設置区域を大きく拡大した背景には、金正恩による脱北者の根絶指示が背景にあると思われる。人海戦術の限界を克服する為の導入といえる。

消息筋は「国境警備隊の監視エリアである水辺から後方約20mの地点までに監視カメラを設置し、電線は地中に埋設して保衛部の建物まで繋がっている」と説明した。

今回の設置は、脱北関連事件を担当している国家安全保衛部が主導していると伝えられた。消息筋は「今回の措置は保衛部が行った。恐らく、脱北や密輸を幇助する警備隊を監視する意図があると思う」と話した。

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続いて「監視カメラは中国から輸入して物で、今後数量を確保次第、設置エリアを広げていくとの噂がある」と付け加えた。

金正恩体制に入って、保衛部の主導によって国境の取り締まりが強化されてきた。忠誠競争の先頭に立っている保衛部は、脱北者の索出、外部情報の遮断、中国キャリア携帯の通話の検出と電波妨害、住民の動向の監視などを強力に展開している。

デイリーNKが入手した北朝鮮の内部教育資料にも「今、国境を堅く守る事は、完全な軍人と人民の神聖な義務」という内容が明記されている。