米太平洋軍次期司令官のロックリア海軍大将は、金正日死亡による朝鮮半島の安定に非常に懸念していると9日（現地時間）に発表した。

同大将は米上院軍事委員会人事聴聞会で、米太平洋軍司令部の最大の課題で北朝鮮について「朝鮮半島の安定を非常に懸念している。私たちの最大の関心事は、朝鮮半島での抑止力を維持すること」と述べた。

「北朝鮮は弾道ミサイル拡散の当事者と判明しており、イランなどと技術協力を行なっている。北朝鮮が米国と同盟国、国際社会の深刻な脅威となっており、最近の指導体制の変化によって懸念がさらに大きくなった」と主張した。

続いて「北朝鮮が国際社会の外側にいる唯一の国という点が、最も心配な点。司令官就任後に（対北）情報力を強化し、軍事対備態勢を発展させる」と付け加えた。

金正恩体制については「北朝鮮が表面的には安定を維持しており、金正恩を中心とした指導体制は国内問題に集中している」と評価した。

一方、在韓米軍基地移転計画と関連し、「北朝鮮の火力の射程距離外に移転することで防御力を向上させる事が出来る。これはコスト削減効果もあるだろう」と話した。