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韓国政府の相次ぐ対話ラブコールにも、北朝鮮は強攻策を続けている。金正恩体制が登場した直後、政府は「対話のために機会の窓を開けて置く」としたが、北朝鮮はむしろ李明博大統領とリュ・ウイク統一部長官に対する実名非難で対応している。

祖国平和統一委員会書記局は12日、「李明博逆賊一味が反統一対決政策で南北関係を破局に追い込んだ」と非難したのに続き、労働新聞は13日、「リュ・ウイクは対決狂信者」と実名で批判した。

政府内では、金正恩体制の登場とともに北朝鮮が対話に乗り出すだろうという期待感が少なくなかったが、むしろ非難の度合いが激しくなり、がっかりした様子まで覗かせている。政府当局者は「北朝鮮の対南非難にいちいち対応する必要はないが、現況に何の役にも立たない」と述べた。

北朝鮮が呼応するかどうかに関し、現段階では「期待感半分、憂慮感半分」という雰囲気が優勢だが、今年の南北対話はもはや期待できないのではないかという憂慮の声が次第に高まっている状況だ。

昨年9月の就任以後、北朝鮮が対南非難を続ける中でも一貫して柔軟性を強調してきたリュ長官も最近、南北関係が上手くいかないことによる心的ストレスと健康悪化により公式日程をキャンセルした。

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大統領府関係者は31日のデイリーNKとの通話で、「率直なところ、北朝鮮がこれまで予測できない動きを見せてきたため、いつ対話に応じるか分からない。これまでのところ北朝鮮の呼応はないが、政府は北朝鮮の動向を鋭く注視している」と述べた。

統一部当局者も、「北朝鮮が対話に応じるという期待を持って待っているが、対話の再開にはある程度の時間がかかるだろうという雰囲気が強い」と政府内の雰囲気を伝えた。

このような状況展開にもかかわらず、政府内の南北対話再開に対する期待感も相変わらずだ。金正恩体制安定のために今すぐ経済的支援が切実な北朝鮮としては、南北関係の改善を通じて得られる実益を簡単に放棄することはできないという判断だ。

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また政府は、北朝鮮が対話に応じるだろうという理由で、北朝鮮は望む金剛山観光をはじめとして天安艦・延坪島、離散家族の再会など、全てのトピックを対話チャンネルで議論できるという点、次期政権での対話チャネル構築は長い時間が必要とされるため北朝鮮に不利だという点を挙げている。

しかし、北朝鮮を対話の場に引き出せる実質的なレバレッジが李明博政府にはないという指摘も提起されている。そのため、対話チャネルの構築の提案も「空念仏」に過ぎないという評価が出ている。特に、北朝鮮側に根本的な変化がない限り、対話が再開されたとしても懸案を解決するのは難しいという批判も同時に出ている。

さらに、新体制の発足により、南北関係の主導権を握るために北朝鮮が当分は強硬な態度を示す可能性も高いとの観測が出ている。また、「金正日の遺訓政治」を掲げている状況で、弔問非難もしばらく続くという見方が多い。

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キム・ヨンス国防大教授は、「金正日の死亡後、体制結束のために当分は強硬な対南戦術を繰り広げるものとみられる。特に、韓国政府による弔問関連の措置に対する非難を続けていくだろう」と見通した。

ただ、政府当局者との対北専門家らの間では、北朝鮮内で大型行事の区切りが付く4月中旬を前後して、南北関係の転換点を期待する声が出ている。

キム教授は、「北朝鮮のこのような強攻策は、今年4月の太陽節を基点に変わる可能性がある。金正恩体制の安定に直結する経済的支援と対外関係改善のレベルで、南北関係も新たな転機を迎える可能性がある」と話した。

他の政府当局者も、「金正恩体制安定を目的とした対外支援や外交成果を得るため、太陽節である4月15日を前にして北朝鮮が対話に応じると見られる」という期待感を見せた。