北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3日、米軍が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行ったことに対して「軍事的覇権を握ろうとする危険極まりない企図」と非難する軍事論評員の論評を配信した。
米空軍は1日、カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙空軍基地でICBM「ミニットマン3」の発射実験を行ったが、発射後に異常を感知したため太平洋上空でミサイルを爆破した。実験には7年ぶりに韓国の視察団が訪れた。
論評は、「欧州大陸と中東地域で大規模の武装衝突がさらに激化し、核保有国間の軍事的対立が前例なく高調している中で本格化されている米国の核武力増強策動は核兵器の実戦使用で軍事的覇権を握ろうとする危険極まりない企図としか他に評価のしようがない」と強調した。
また、「米核戦略爆撃機のかいらい地域着陸をはじめ最近に行われたり、現在進行中の米国とかいらい軍部ごろの反共和国軍事的動きは朝鮮半島地域の軍事的緊張状態を一方的に高調させる極めて挑発的で無謀な敵対行為である」と非難した。
そのうえで、「米国が戦略核でわれわれを狙おうと、戦術核を引き込もうと関わらず核には核でというわれわれの軍事的対応立場は絶対不変である」とし、「われわれは、今後も朝鮮半島と地域での抑止力を強化し、戦略的安全性を向上させるための軍事活動を引き続き取っていく」と主張した。