人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮当局は、金正日の銅像や永世塔等の偶像化物の建設費用を住民から徴収していると、複数の内部消息筋が伝えた。各地域の機関、組織に建設費用の徴収競争を行わせているが、住民がこの被害を丸々受けている。

咸鏡北道セビョル郡の消息筋は27日、デイリーNKに「現在、フンユン里では、将軍様の太陽像と永世塔を協同農場の宣伝室前に建設する為に、農場員に献金を要求している。農場員らは非常食料を売った金で献金している」と述べた。

北朝鮮当局は今月12日、労働党中央委員会政治局の特別報道を通じて、金正日の銅像と太陽像、永世塔の建設を公表した。

大々的な偶像化物の建設作業を行う事から、金正恩への忠誠競争の次元で全国規模での建設ブームが起きると予想された。また、建設費用の住民への転嫁が予想されたが、その懸念が現実化した。

この消息筋は「セビョル郡の運送会社の車を利用して砂利などの必要な資材を運搬しているが、この費用を各家庭から5000ウォンずつ集めている」と述べ、住民はトウモロコシを売って資金作りをしていると伝えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

消息筋は住民らが「国家は実情を知っているのだろうか?これは国民の血と肉を絞り取る事ではないのか。もうすぐ春が来るというのに、食料を売るとなると、どうやって生きていけばいいのだろうか」との不満を漏らしていると伝えた。

費用の負担は学生にも課せられた。この消息筋は「学校では『忠誠の子供活動計画』として、学生1人当たり600gの銅の提出を要求しており、子供たちは家から真鍮製のスプーンまで持ち出している」と伝えた。

セビョル郡では、中学生が電線を窃盗する事件が発生し、保安署の監察課が捜査を行ったという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

両江道の消息筋も「こちらでは銅を提出出来ない場合には、3000ウォンの献金を行わせた。21日には、女性連盟が『敬愛する将軍様の太陽像を最高水準で建立しよう』という決起集会を開き、その場で献金を強要した」と伝えた。

この消息筋によれば、現地では、誰がいくらを献金した。誰はテレビを売った等の内容を広めているという。

しかし、住民は「何かやましい事があるからお金で誤魔化そうとしているのだ。でなければ、自発的に出す人がいるはずがない」と、宣伝を信じていないという。