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北では慢性的な電力難が改善される兆しがなく、平壌の高級マンション住民は暖房を使う事が出来ず、石炭などで暖が取れる家に移り住んだり、親戚の家に居候しているという。

昨年12月に平壌を訪問した内部消息筋は13日、デイリーNKとの通話で「断水で飲料水とトイレの利用に困難を経験したが、暖房問題まで重なり、住民は自宅から避難せざるを得ない状況になった。

この消息筋は「3年前に平壌を訪れた際には、暖房がなくてもほとんどがマンションで過ごしたが、今では半分以上が去っている。石炭で暖を取る東平壌の方に移ったようだ」と明らかにした。東平壌は80年代までに建設されたマンションが多く、ほとんどが石炭などで暖房を行なっているという。

高層マンションには一般住民も住んでいるが、多くの中間クラスの幹部も住んでいる。しかし、あまりにもの寒さから暖の取れる家に居候しているという。

また「昨年まではマンションに分厚い布団を敷き、湯たんぽなどで何とか凌いだが、
今年はインフラ事情がさらに悪化し、この様な対策すら取れない状況に陥ったという」と説明した。

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20〜40階の高層マンションが立ち並ぶ光復通り、統一通りは、北朝鮮が誇る最先端の街並みだが、実際には一切のインフラが供給されていない。

平壌は火力発電所から熱湯と電気の供給を受けているが、設備と配管の老朽化による供給ロスがあまりにも多いという。電気が供給されていないのでエレベーターは当然の如く使えず、断水の影響からトイレも使えないという。

消息筋は「以前はオンドルように凍らない程度のぬるいお湯が供給されたが、今はそれすらも厳しい状況」と話した。(オンドル:床暖房)

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また、寒さを凌ぐ為にマンションの一室を石炭や薪で暖を取れる様に不法改造するケースが増加すると、加重によるマンション崩壊などの事故が多発し、当局が厳しい取締りを行なっているという。

また、幼い子供が暖を取るために練炭を焚き、これによる事故も多発しており、住民は国家に対して「何もない国」だと非難している。