同通信の報道全文は次のとおり。
米国産戦闘機の着陸地点は滅亡の泥沼だけだ
【平壌8月28日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国国際問題研究院が27日に発表した論評「米国産戦闘機の着陸地点は滅亡の泥沼だけだ」の全文は、次の通り。
最近、オランダとデンマーク、ノルウェーがウクライナにF16戦闘機を提供すると決定したことによってウクライナ事態は戦争の迷宮の中にさらに深く陥っている。
ウクライナ事態発生の初期からゼレンスキーかいらい当局の米国産戦闘機提供要請に対して時期尚早とわざと用心深い態度を取っていた米国がとうとう鉄仮面を脱ぎ捨てて西欧諸国のF16戦闘機提供に青信号をつけてやったのがその発端となった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面米国産武器ならそれがくず鉄でも黄金より大切に思うゼレンスキー徒党は、F16戦闘機を保有する場合、戦況を逆転させられると愚かに打算しながら米国が戦闘機支援に直接出られない場合、欧州諸国の戦闘機納入でも承認してくれと哀願してきた。
今まで戦争の拡大を願わないという美名の下に戦闘機提供問題に関連して曖昧模糊(あいまいもこ)とした立場を取ってきていた米国は、ウクライナの「勢い強い反撃」作戦が数多くの死傷者と西側製武器の破壊という惨憺(さんたん)たる結果を招くと、とうとうF16戦闘機提供のための工程に取り掛かった。
去る5月、バイデンが初めて第3国を通じてウクライナにF16戦闘機を引き渡すことができるということを示唆したのに続けて先日には米国務長官のブリンケンが一歩もっと進んでウクライナに戦闘機を迅速に納入することを公約した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面8月24日にはバイデンと米国防総省が米本土にある空軍基地でウクライナ飛行士に対する訓練を10月から開始し、操縦士訓練が終わる即時、第3国によるF16戦闘機提供を承認するであろうと発表した。
今回の決定は、ゼレンスキー徒党の反撃が相次ぐ失敗を繰り返していることにあわてふためいた反ロシア対決狂らが選択した窮余の一策として、ウクライナ戦場でロシアになんとしても戦略的敗北を与えようとする米国と西側の腹黒い下心には少しも変わりがないということを実証している。
一部の欧州諸国が「騎士道精神」を発揮しながら対ウクライナ軍事支援に率先して先頭に立っているのは、米国の安保傘に対する盲目的な「信頼」に基づいた対策のない妄動である。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面米国がウクライナ事態の発生初期から欧州諸国にソ連製戦闘機をゼレンスキー当局に提供しろと圧力を加えたことにも満足せず最近は、同盟諸国を糾合して「戦闘機支援連合」というものを発足させ、ウクライナ飛行士らの米国産戦闘機操縦訓練のために巨額の資金を割り当てたということは秘密ではない。
自分らの主力戦車と劣化ウラン弾、巡航ミサイルの納入などで対ウクライナ支援の度合いを系統的に強めてきた米国と西側が戦闘機の納入まで決定したのは、戦争の長期化をあおり立て、地域の平穏と安定を余地もなく破壊する反平和的行為である。
「核共有」協定に従って米国の核爆弾を搭載してロシア領土を打撃する任務を遂行するNATO同盟国の戦闘機がほかならぬF16ということを念頭に置く時、米国と西側諸国のF16戦闘機の提供はすなわち、ロシアに反対する核戦争へと巨歩を踏み出したことになる。
現実は、追随勢力を駆り出してウクライナに各種の殺人兵器を引き渡しながら紛争の平和的解決を阻み、欧州全体を恐ろしい核戦争のるつぼに追い込んでいる張本人がほかでもなく米国ということを明白に立証している。
朝鮮民主主義人民共和国をはじめ正義の国際社会は、ゼレンスキーかいらい当局に対する米国と西側の殺人兵器の提供を反人倫的な妄動と強く糾弾、排撃する。
「ロシアの戦略的敗北」という妄想から覚めなかった米国と西側が単に戦闘機の支援でウクライナ戦況を逆転させてみようともくろんでいるが、それは必ず自分自身をロシアの強力な報復の前に露出させるようになるだけである。
予言するが、F16のウクライナ着陸とともに「戦略的敗北」という耳慣れた単語が米国と西側の名前の後ろの席に着陸して「米国と西側の戦略的敗北」という新しい用語をつくり出すようになるであろう。
米国と西側がそれほど大きい期待をかけているF16戦闘機がロシアの勝利博物館にもう一つの展示品になって現れるのは時間の問題である。
正義と平和守護のために決起した勇敢なロシアの軍隊と人民の前進は何をもってしても阻むことができず、米国と西側が行き着く終着点は滅亡の泥沼である。---