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国策研究機関である外交安保研究院は、金正恩体制安着のために北朝鮮が3度目の核実験を断行する可能性があると展望した。

同研究院は10日に発表した「2012国際情勢展望」報告書を通じて、「今年下半期から来年上半期の間に長距離ミサイル実験と核実験を断行する可能性がある。北朝鮮が核実験を通じて対外的な効果を極大化し、新たな実績を誇示するためにウラン核兵器実験を試行する可能性もある」という見通しを示した。

また、「金正恩自身の体制確立のために実績とリーダーシップを打ち出す必要があるため、冒険的な行動を取る可能性がある。北朝鮮はこれまで、国内政治の重要な局面を迎える度に軍事挑発を通じて南北間の軍事的緊張を醸成する傾向がある」と付け加えた。

「北朝鮮は2012年中に内部体制を整備する必要があり、延坪島・天安艦事件のような軍事的挑発をいつでも再演する可能性がある」と強調した。

6カ国協議に関連し同研究院は「2012年上半期中に6カ国会議が開催される可能性があるが、年末までに具体的な成果を得るのに難しいだろう。6カ国会議が開催されたとしても、北朝鮮は『まず平和協定から』を主張し、保有する核兵器とウラン濃縮問題は分離して処理しなければならないと主張するだろう」と分析した。

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これは、これまで6カ国協議でプラトニウム核兵器に関連する論議のみ行なわれてきたため、ウラン濃縮に関連する論議を北朝鮮が拒否するだろうという指摘だ。北朝鮮は核問題などに関連した議題を細かく分けて交渉する、いわゆる「サラミ戦術」を取ってきた。

同研究院は北朝鮮の対外政策の方向と関連し、金正恩体制を堅固にするため北朝鮮が「内部志向的な対外政策」を推進すると予想した。これは中朝関係の強化だけではく米朝関係などの対話関係改善を通じて体制安着を図るという指摘だ。

特に同研究院は、北朝鮮が早い時期に対米交渉を再開し、6カ国協議に乗り出すと予測した。米国との交渉再開を通じた関係改善が金正恩の「正統性」を強化するのに役立つと、北朝鮮が判断するだろうという分析だ。

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そのため、北朝鮮が「通米封南」政策を行う可能性が高いと同研究院は展望した。

同研究院は「対南政策において消極的ではあっても、事案によっては攻勢的な態度を取るだろう。北朝鮮が経済難と食糧難の解消のために韓国の支援が必要であるのにもかかわらず、南北関係改善が金正恩体制強化において必要ないと判断する可能性がある」と見通した。

続いて「今年、北朝鮮の体制整備の必要性によって南北関係を悪化させる可能性もあり、軍部の軋轢と忠誠競争により対南軍事挑発を行う突発的な行動の可能性もある。特に、中国の北朝鮮を擁護する態度が露骨化する状況で北朝鮮の対南挑発の可能性がさらに高まる可能性がある」と強調した。