中国を国賓訪問中の李明博大統領は10日、「北朝鮮の開放と国際社会への参加のために北朝鮮を絶えず説得してほしい」と述べた。
李大統領はこの日、釣魚台迎賓館で開かれた温家宝首相との面談の場でこのように明かしたとパク・チョンハ大統領府報道官が伝えた。
李大統領の言及は、温首相が金正日死後の韓国政府の対応について「冷静に対応し自制を保った点で高く評価し、南北関係が安定するのを望む」と評価したことに対する回答として出たものだ。
特に、この日非公開で行われた面談とそれに続く夕食会で、金正日死後の朝鮮半島情勢に対する緊密な対話が交わされたと伝えられた。
大統領府の核心参謀は、「李大統領と温首相が北朝鮮非核化のための6カ国協議再開と金正恩体制をはじめとする朝鮮半島情勢をめぐり、かなり率直な話を交わしたと聞いている」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、李大統領は胡錦濤国家主席をはじめとする中国指導者らと面談した後に発表された共同報道発表文で「外交当局間の交流と協力をより強化していこうという点に同意し、両者の関係と共通の関心事に対する緊密なコミュニケーションを維持することにした」と明かした。
このような発表文は、最近発生した中国船員による韓国の海洋警察官殺害事件などで、両国関係が疎遠になったのではないかという一部の憂慮を払拭させるためのものと見られる。
李大統領と胡主席はまた、金正日死後の朝鮮半島情勢を安定化するために6カ国協議を再開する必要があるという総論に関しても共感を示した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面しかし、李大統領は「先決条件を満たす方向で関係国の対話が再開されることを望む」と述べたのに対し、胡主席は「6カ国協議再開の条件を関連当事国が協力して作っていこう」と強調した。
李大統領は前提条件に、胡主席は関係国の協力に焦点を当てたもので、両国の北朝鮮核問題の解決策が違いを見せているという評価だ。