「真実と愛は偽りと憎悪に打ち勝つ」

共産党独裁政権に立ち向かい「ビロード革命」を導いたチェコのバツラフ・ハベル前大統領が残した言葉だ。先月18日に死去した彼を追慕する会が6日、ソウルの「4・19革命記念図書館」で開かれた。韓国では19日に発表された金正日総書記の死亡の影に隠れ、相対的に大きな報道がされなかった。

この追慕会は「北朝鮮人権市民連合」「4月会」と在韓チェコ共和国大使館が主催した。同会には100余名が参加し、国軍交響楽団の演奏とともに開始した。

追慕会は各主催団体の代表がハベル前大統領へ追慕の辞を述べる形式で行なわれた。

北朝鮮人権市民団体のユン・ヒョン理事長は、ハベル前大統領が生前に残した「真実と愛は偽りと憎悪に打ち勝つ」という言葉を引用しながら、「この事実を伝えながら、北朝鮮の地にも真理と愛に基づく新しい波が起きることを祈る」と述べた。

ハベル前大統領は生前、数多くの人権・民主化運動へ寄与してきた。中国の作家・劉暁波氏の釈放を要求する公開書簡を胡錦濤首席に送り彼のノーベル賞受賞に寄与した。北朝鮮人権問題に関しては国連安全保障理事会に北朝鮮人権の改善のため、積極的な措置を取るように促したこともある。

これと関連して、4月会のユン・ヨンオ会長は「人権と民主化運動が北朝鮮をはじめとしてアジアでも活発化することを期待し、私たちがこのような運動に力を注ぐことはハベル前大統領の意志を受け継ぐことだと思う」と述べた。

また、在韓チェコ共和国大使館のイバン・ブルチェック代理大使は、「ハベル氏の死後、多くの政治家が彼のことを言及している。しかし、大切なのは彼の思想のみ繰り返し述べるのではなく、彼が私たちに伝えようとしたことを理解しようとする努力ではないだろうか」と述べた。

追慕式では黙祷の時間が設けられ、参加者が目を閉じてハベル前大統領を追慕した。