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北朝鮮当局の国境地域に対する住民統制と取り締まりが強化されるとともに、北朝鮮内の宣教活動も相当な打撃を受けることが予想されている。

金正恩体制が本格化しながら最近、脱北・密輸など国境地域での取り締まりが大幅に強化された。脱北しようとする者については「射殺しろ」という命令まで下された状態だ。最近は、国境を越えようとした北朝鮮住民3名が国境警備隊により射殺されたという情報や国境地域に「地雷」を埋設したという報道も出ている。

北朝鮮内部との通話もひときわ難しくなった。このような状況が展開される中で、訪中者や脱北者らを対象に秘密裏に広げられてきた宣教活動も委縮を余儀なくされている。さらに、内部での宣教活動も外部支援が難しくなるとともに委縮するほかなくなったという観測がされている。宣教資料や支援金などの縮小は活動力の減少へ繋がる。

対北宣教活動団体の関係者らは、金正恩時代に突入する中で地下教会に対する特別な取り締まりの兆候が確認されたわけではないが、最近の国境地域取り締まり強化などにより宣教活動が相当期間、委縮するとの見通しを示した。

北朝鮮内の宣教活動を活発に行なっているモトゥンイドル宣教会のある関係者は4日のデイリーNKとの通話で、「金正日の死亡後、雰囲気はかなり良くないようだ。取り締まりが強化されながら、自分らの活動が委縮するか心配で懸命に祈っていると聞いている」と現地の状況を伝えた。

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続いて、「取り締まりが強化され(北朝鮮住民が)すぐに出てくることはできないため、聖書と御言葉を伝達するのが難しい。今のところ中国側から入って行った聖書の量が減ったのかどうかは知ることができない」と述べた。

ユン・ヨサン北朝鮮人権記録保存所長も「地下の信仰活動は反体制活動であるため、動きを見せずに静観しているだろう。外部の支援を受けられず、困難はあるだろう」と述べた。

ユン所長はまた、「宗教支援を行う人や受ける人は統制により簡単に移動することはできないため、互いに対する情報を知り得ることができず、もどかしさを感じるだろう。積極的な活動よりは休止状態に活動が委縮しているだろう」と説明した。

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北朝鮮は毎年、最悪な宗教弾圧国に選定されてきた。独裁国家の特性上、宗教を認めないものと分析した結果だ。北朝鮮当局は金日成を「神格化」しているため、宗教そのものを認めていない。

もちろん北朝鮮内にも宗教団体があり、教会や寺院、聖堂もある。しかし、北朝鮮で宗教が宗教本来の機狽?ハたしておらず、対外政治的な道具としての機能のみを有している。北朝鮮当局が国際社会の多様な宗教団体と接触し外部の支援を拡大させる「外貨稼ぎ」として活用している。

表面上は牧師・僧侶など宗教信者だが、実際には党が選抜して徹底的に教育し訓練を受けた「対外事業要員」である。北朝鮮の宗教団体は党と国家の厳格な統制の下にあり、社会主義体制の優越性を宣伝する信者として構成されている。

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一方、昨年の統一部国政監査の資料によれば、金正日の死亡以前には韓国をはじめとする国際宗教団体が対北スローガン活動や宣教活動を展開しながら、中朝国境地域を中心に地下教会の信者数が徐々に増加傾向を見せた。

北朝鮮内部での地下宗教の規模は宣教団体や宣教師によって数万〜数叙恊lだと主張されているが、地下信仰生活の特性上、実際の規模を把握するのには限界がある。

だが同時に、北朝鮮内の宣教活動は外部情報流入のひとつの通路として韓流などと共に長期的に北朝鮮の変化を促進させうる重要な活動として注目されている。