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李明博大統領が9〜11日にかけて2泊3日で中国を国賓訪問し、北朝鮮問題をはじめとする両国の主要懸案問題などを論議する。

李大統領は胡錦濤首席と首脳会談を行うのに続き、温家宝首相や呉邦国・全人代常務委員長との面談を行う予定。また、中韓国交正常化の関係者及び経済人らの行事も行う。

両国は大きな枠組みとして「中韓戦略的強力パートナーシップ」の発展方案と朝鮮半島の平和・安定のための協力方案を論議する。特に、金正日の死亡直後に金正恩体制が本格的に登場しただけに、これに関連して中国政府と詳細な意見交換が行なわれると見られる。

もちろん、今回の訪中で両国は経済協力など中韓関係の発展について集中的に論議するものと思われるが、金正恩体制に対する両国の協議にも注目が集まっている。

李大統領は北朝鮮の体制安定が重要だとしながらも、南北関係の改善と核問題解決の重要性を強調すると推測される。また、北朝鮮問題の解決においては中国に責任ある役割を要求するものと見られる。

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胡首席は朝鮮半島の安定のための両国間の協力、非核化実現のための6カ国協議早期再開などを強調すると予想される。

しかし、南北関係に関しては北朝鮮が対話の提案に呼応すべきという韓国側の立場とは異なり、中国は韓国政府がより積極的に態度を変化させることを要求する可能性がある。

これまで中国は北朝鮮をかばって来ただけに、このような脈略で韓国側が先に態度を変えることを要求するだろうという指摘だ。実際、中国は金正日の死後、金正恩体制を認め、常務委員全員が北京駐在の北朝鮮大使館を訪れて弔問するなど速やかな歩みを見せた。

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そのため、外交街では中韓国交正常化20周年を迎えて両国の関係が強化されるという期待感がある反面、北朝鮮問題においては中国政府に大きな態度変化を期待するのは難しいという観測がされている。中韓は北朝鮮問題に関連して原論的な水準の協議を行う可能性が大きいという指摘もある。

世宗研究所のイ・テファン研究委員は「金正恩体制が本格的に登場した状況だとはいえ、李明博大統領が北朝鮮問題に関して中国に特別な要求をすることはできない。政府は朝鮮半島の安定と共同の利益のため、中国の役割を求めるなど原論的な話が交わされるだろう」と展望した。