北朝鮮の金正恩が父・金正日の統治の歩みをそのまま踏襲している。「金正日の遺訓」を掲げて権力空白を最小化しようとする金正恩としては、金正日の統治方式をそのまま真似するというのが限界であると指摘される。
金正恩は1日、初めての視察として先軍政治の起源となった「近衛ソウル柳京守第105戦車師団」を選んだ。同日、金正日が生前に好んだ銀河水管弦楽団の新年音楽界を「党・軍・政」の首脳部を引き連れて観覧した。
また、昨年12月30日には各部門の労働者が送った手紙を読んで直筆の返事を送った。実際、労働新聞は3日の1面で音楽界の観覧様子と直筆の手紙の写真を掲載し大きく取り上げた。
労働新聞によれば、「太陽の偉業、永遠なり」という主題の新年音楽会は金正日を追慕する内容と金正恩に対する忠誠を強調した。
新年音楽会を観覧した金正恩は「父なる将軍様に対する烈火のような恋しさを抱き、新たな進軍の道に勇躍を鳴り響かせた我々の軍隊と人民に力を与え勇気を噴出させられるように音楽会がしっかりと構成されていた」と称賛した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩は続けて、「偉大なる将軍様を永遠に高く仰ぎ仕えて、父なる将軍様の遺訓を最後まで貫徹するという燃え上がる誓いを固めて新年を迎えた我々の軍隊と人民の不屈の精神力は非常に高い」と述べた。
音楽会観覧には金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、崔永林(チェ・ヨンリム)内閣総理、李英鎬(リ・ヨンホ)人民軍総参謀長、金国泰(キム・グクテ)党検閲委員長、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長など党と国家、武力機関の責任者らが参加した。
2009年に組織された「銀河水管弦楽団」は、金正日が昨年7月17日に公演を観覧し「全ての芸術団体が見習わなければならない手本」と絶賛した団体であり、金正日の「香り」で満ちた場所だ。毎年、新年音楽会を開いており、金正日は数回に渡り金正日とともに軍が銀河水管弦楽団の公演を観覧した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面労働新聞はまた、「金正恩同志が民族の大国喪の悲しみを千倍の力と勇気に変えて主体革命の新たな勝利のために強固に戦っていく誓いを込め、各単位の幹部と労働者が書いた手紙をご覧になって昨年12月30日に直筆で返事を御送りになられた」と報道した。