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北朝鮮当局が28日の金正日告別式に動員された住民らに「手袋などを着用するな」等の注意事項を事前に伝達したことが伝えられた。数叙恊lが動員された告別式が、当局により徹底的に演出されたものであることが再び確認された。

平壌の消息筋は2日、「人民班長らが金正日同志の霊柩車を見送る行事の前日(27日)に『金正恩同志も素手で霊柩車を掴んで歩かれる』と行事参加の注意事項を伝達した」と伝えた。

消息筋によれば、北朝鮮当局は地区ごとに霊柩車が通り過ぎる区間を定めて霊柩車を見送る行事に参加するようにし、「雪が降っても帽子やタオルを身に付けるな」「手袋をはめるな」等の注意事項を伝達した。また、「各隊列の後ろに糾察(きゅうさつ)隊が見守っているため、指示内容に違反するな」と脅していた。

実際、朝鮮中央テレビを通じて放送された告別式の映像には、金正恩が素手で霊柩車を護衛している姿が確認された。吹雪が舞う氷点下の天気にもかかわらず、手袋やマフラーを着用する住民らの姿は見当たらなかった。韓国気象庁によれば、同日の平壌の平均気温はマイナス2.4度だった。

消息筋によると、霊柩車を見送る行事には金日成総合大学をはじめとして金策工業大学、平壌鉄道大学などに通う大学生らが住民の隊列の後ろで各大学担当の保衛指導員と共に「糾察隊」を組み、住民らの行動を監視したという。

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一方、北朝鮮当局は「金正日哀悼行事」に関する総括事業を通して、体制結束を固めていることが分かった。平壌では中央党幹部ら粛清の噂が広範囲に広がっていると伝えられた。

平壌の消息筋は、「哀悼期間が終わって数日しか経たないのに、すでにカン・バンソク政治学校歴史講座長をはじめとする中央の数名の幹部らが、哀悼行事期間での過ちが原因で総括事業によって処理されたという噂が回っており、民心は落ち着かない状態だ」と伝えた。

北朝鮮は金日成が死亡した際にも総括事業を通じて「忠実性」を理由に数名の幹部らを処罰し、恐怖的な雰囲気を造成し、金正日に対する絶対的な忠誠を誘導した。

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実際、両江道の消息筋もデイリーNKに「中央党からの指示で行なっている哀悼行事の総括事業の中で行事期間を『忠実性のレベルを確認する大変重要な試金石』だったと話している。一言で述べると、この期間に不誠実に参加したり注意事項を破った人は誰であろうとその罪を問うという意味だ」と伝えた。

これに先立ち、北朝鮮当局は昨年12月29日から今月8日までを哀悼行事の総括期間として定め、追慕行事への不参加者を処罰すると警告した。