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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、同国による軍事偵察衛星発射に対して国際海事機関(IMO)が非難決議を採択したことを非難する、国際問題評論家の金明哲(キム・ミョンチョル)氏の論評を配信した。

IMO委員会は5月31日、北朝鮮が軍事偵察衛星を発射したことについて、「船員の安全や、国際的な船舶輸送に深刻な脅威を与えた」として非難する決議を採択した。100カ国以上が決議に賛成し、複数のIMO加盟国が、関係先に事前通告する十分な時間がなかったと北朝鮮を批判した。

論評はこれに対して、「同機関の歴史上初めて個別的な国のミサイル発射活動を糾弾する決議がつくり上げられたのは、国際海事機関が海上安全分野の国際的協力を図る本来の使命を投げ捨てて、完全に政治化されたということを示している」と指摘した。

また「特に、われわれが軍事偵察衛星を打ち上げた当日、国際海事機関会議で米国とその追随勢力は全ての問題討議を後回しにして反朝鮮『決議』から強圧採択する劇を行うことで、われわれの衛星の打ち上げに対する国際的非難を鼓吹してみようとする腹黒い下心を露骨にさらけ出した」と非難した。

さらに、「わが軍隊は地域諸国の安全を徹底的に考慮して最も安全な方式でミサイル試射訓練を行ってきたし、実際に今までいかなる国にも危害を与えたことがない」とし、「主権国家の当為的な防衛権行使領域まで侵犯しようとする国際海事機関の越権行為は、国連専門機関と言うよりはホワイトハウス内のある業務部署らしい行為としか他には見られない」と主張した。

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そのうえで、「今後、国際海事機関はわれわれが行うことになる衛星の打ち上げの期間とキャリア落下地点について自ら知って対策を立てなければならず、それから招かれる全ての結果に対して全責任を負う覚悟を持つべきであろう」と警告した。

なお、筆者の金明哲氏は、在日本朝鮮人総連合会の機関紙記者の出身で、日本でも著作を発表してきた金明哲氏であると思われる。