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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は24日、米国が東南アジア諸国との軍事協力を強めていることを非難する個人名の論評を配信した。

論評は国際問題評論家のリ・ジョンス氏の名義で、「去る1月、米海軍強襲上陸艦マーキン・アイランドがシンガポールに現れて2年ぶりに合同軍事演習を再開したのに続き、2月末~3月初めにタイで10年以来最大規模の『コブラゴールド』合同軍事演習が、4月にはフィリピンで1万2000人余りの米軍をはじめとする膨大な武力が動員されて南シナ海で史上、初めての実弾射撃訓練を含む『バリカタン』合同軍事演習が次々と行われた」などと、東南アジアにおける米軍の動向に言及。

そのうえで、「注意を払うべきことは、主に個別の国々との合同軍事演習と武装装備の提供に限られてきた米国の軍事的浸透策動がこんにちには日本、オーストラリアのような目下の同盟者と東南アジア諸国を連結させる新しい同盟圏の形成につながっていること」だと指摘した。

さらに、「欧州大陸でNATOがブレーキのきかない戦車のごとくロシアを圧迫するための『東進』を続けており、アジア太平洋地域では日本と南朝鮮、オーストラリアを経て台湾と東南アジアへつながる米国主導の『西進』が本格化する中、先日、米国の斡旋で日本が自国にNATOの連絡事務所を開設することにしたのは必ず『アジア版NATO』創設へつながる『東西挟み撃ち』がいまや実行段階に入っていることを証明している」と主張。

続けて米国こそは「平和な環境と安定した経済発展を志向する東南アジア地域諸国の共通の念願に逆行して不信と反目、対決と衝突の火種を植え付けている張本人、地域全体を劇甚な不安定に追い込み、戦争を招いている元凶」であると非難した。