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北朝鮮は1994年の金日成の告別式と同様に、金正日の告別式を「成果的に保障する」という名分の下で、全党・全軍・全民的に行事関連の指針を下すものと見られる。金日成の告別式の際にも忠実性を確認するという名目で服装や行動、さらには発言まで取り締まった。

金正日の告別式行事に参加した脱北者イ氏(57)は、「告別式で着る服の色で黒と白以外は禁止された。例外的に金正淑(キム・ジョンスク)が着ていたチョゴリ(伝統衣装)のみ許容された。このような服がない人は、服を新たに購入するためにかなり多くのモノを売った」と述べた。

イ氏は、「8月の熱天下の中でも告別式行事の間はひたすら動くこともできなかった。このため、行事中に気を失う人もいた」と述べた。

当時北朝鮮メディアは、日射病の症状で失神した人たちに関してまで「首領様の逝去があまりにも衝撃的で気を失う人が多かった」と宣伝した。

脱北者オ・ギョンスク氏(48)は、「金日成が死亡してから数日が過ぎ、涙がかれ果てた。幸いに哀悼期間の数日間は雨が降ったため周囲の顔色をあまり窺わなかった覚えがある。また、今回の金正日の告別式にも実際の涙は流さず、むしろ過度な行動でこれに代えようとする人が多く生じるだろう」と述べた。

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北朝鮮各機関の責任者らは、告別式場で守らなければならない指示も下す。その中でも代表的なのが、絶対に笑ったり声を出して話してはならないというものだ。顔に何か飛んで来て止まっても手を上げて払ってはならない等の注意も与えられる。

また、「どれぐらい泣け」という具体的な指示はないが、「場の雰囲気に従って行動しろ」と言う。事実上、慟哭しろという意味である。涙を流さなかったり明るい姿を見せた場合、いわゆる「将軍様に仕える姿勢がなってない」という理由で批判を受けることを住民たちも知っているため、無理やりでも涙を流そうと努力する。

脱北者チャ・クァンオク氏(45歳)は、「哀悼期間に両江道は雨がたくさん降った。家の天井が雨漏りするので修理のため企業所の追慕行事に参加せず、問題になった人がいた。この人は追慕期間が終わった後、誰も知らずにいなくなくなった」と述べた。