北朝鮮外務省のチョ・チョルス国際機構局長は19日、北朝鮮による人権侵害を討議する国連安全保障理事会の非公式会合をめぐって米国のトーマスグリーンフィールド国連大使を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
米国とアルバニアが共同で主催した非公式会合は、中国が「対立を激化させる」などと反対したため予定されていたインターネット配信がとりやめとなった。これに対してトーマスグリーンフィールド氏は「北朝鮮の残虐行為を隠蔽しようとする試み」と中国を非難した。
チョ局長は談話で、「トーマスグリーンフィールドは真の人権が何か、初歩的な人倫が何かも知らず、論理性や健全な思考が完全に欠けた自分の恥ずべき正体を遺憾なくさらけ出した」と指摘した。
また、「米国は、われわれの重なる警告にもかかわらず、卑劣な反共和国『人権』謀議をこらすことで、人権の代わりに強権を、平和の代わりに戦争を選択した」と強調した。
そのうえで、「米国が『人権』を手段にわが国家を揺さぶってみようとするほど、わが人民の憤怒だけを増幅させるであろうし、それから米国が得るものは不可逆の安保不安定である」と述べた。