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北朝鮮当局が最近になって、冠婚葬祭を質素に行う事を強調している。特に、異色な外来風習を冠婚葬祭から徹底的に排撃しなければならないと扇動している。

デイリーNKが入手した月刊「社会主義生活文化」(勤労者団体出版社)10月号では社会科学院のチャン・ソンiム学士の「冠婚葬祭を社会主義生活様式に合うようにしよう」という文を通じて、「冠婚葬祭を党の要求、現実発展のニーズに合わせていかなければならない」と扇動した。

「冠婚葬祭を社会主義的生活様式に合わせるという事は、新世紀の先軍時代に新社会主義生活様式を確立していくうえで、これ以上待てない切実な問題となっている」と強調した。

続いて「古く取り残された封建、迷信、虚礼虚式と異色的な外来風習がなくならないので、これらの問題を強く要求する」と明らかにした。

また「異色な外来風習を排撃することは、グローバル化の名の下で進行されている帝国主義者の民族抹殺政策を粉砕し、朝鮮民族の悠久性、単一性、優秀性を固守していく民族の尊厳にかかわる問題だ」と強弁した。

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これと共に、冠婚葬祭に対する具体的な生活様式も指摘している。

婚約式や結納品の交換などの多くの手続きに対し、「意義がない虚礼虚式」と批判した。

また「婚約は両家の両親と当事者らが集まり、正式に結婚すれば良いのであり、結婚式も式場やどこかに集まって共同で行う事が望ましい」と述べている。

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葬儀と祭祀についても「人が亡くなったときには、故人の写真の前に勲章とメダル、名誉証書などを置いて花を飾るだけの追悼を行い、各種の祭祀(法事)を省略し、亡くなった当日の祭祀だけを行うべきである」と勧告している。

また、封建的、迷信的な風習と異色的な外来風習をなくし、冠婚葬祭を現代的な感覚に合わせて民族的な色彩を出さなければならないと主張した。

具体的には▲結婚式の日を迷信を信じて定めること ▲相性を見ること ▲新郎新婦が白い手袋をはめること ▲人が亡くなった際に迷信的な行為をすること ▲外で亡くなった人を家に連れてこないこと ▲化粧をしないこと ▲祭祀の際に迷信的な行為を行うことなどを古くて異色的と規定した。

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また、結婚式は休憩日や適切な日を決めて行う事であり、新郎が黒系の洋服に拘る習慣を捨て、季節に合わせた明るくカラフルな色の洋服を着るようにすべきであると推奨した。

喪事の際には、古くて時代遅れの封建的で迷信的な慣習を断固として排除し、健全で文化性が高い葬儀を行わなければならず、祭祀は亡くなった日に一度だけ行う事にし、秋夕の墓参りには花を置いて故人を追慕するのが良いと説明した。

北朝鮮当局がこの様に冠婚葬祭の具体的なガイドラインを指示している背景には、最近になって韓流などが急速に普及し、生活様式に影響を及ぼしていることを警戒しているものとみられる。冠婚葬祭などの生活様式の変化が体制に悪影響を及ぼしているという判断を下しているからだ。

一方、社会主義生活文化は、毎月初めに軍を除いた全ての社会機関、企業所などに配布されている。勤労団体出版社は社会主義生活文化、朝鮮女性、労働者、農業労働者などの大衆雑誌を出版している。

勤労団体出版社は、党宣伝扇動部直属の中央機関である。北朝鮮では、勤労者団体出版社の出版物による宣伝活動を労働新聞に次ぐ強力な力と表現している。