人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

慢性的な経済難により北朝鮮内部で忠誠心の弱化現象が続く中、北朝鮮当局は少なくとも2000年のはじめから軍部隊のたるみを深刻に認識していたことがわかった。

5日、統一研究院が発表した「北朝鮮軍の紀綱弛緩に関する研究」によると、北朝鮮当局は1999年に軍官・将領に配布した「学習資料」で「現在、一部の軍人らが、口では最高司令官(金正日)同志にだけ忠実な軍人になると言っておきながら、実際はそれに反する行動をしている」と叱咤した。

この研究書は、イ・ギョドク統一研究員専任研究委員、チョン・ギュソプ関東大教授、イ・ギドン国家安保戦略研究所責任研究委員が、2000年代初中盤に出版された北朝鮮軍内部資料である「学習資料」と「扇動資料」を分析し発表したものである。

研究書では「忠誠心の弱化」の事例として、「最高司令官が提示した党の路線と政策の正当性を疑問視する現象」「党の方針を全面的に執行しない現象」「権力に押され盲従盲動する現象」「幹部個人の偶像化」などに言及している。

特に、金正日が「規律が乱れ指示が正確に履行されていない」と述べ、第一線の軍部隊を随時叱咤していた事実が、北朝鮮内部の文献を通して確認された。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

2002年の金正日の現地指導に関する「講演資料」を引用し、「金正日が現地指導を行った際、部隊の将校らの服装の乱れを厳しく叱責していた」と伝えた。

軍の紀綱弛緩に関して金正日が度々言及する内容は、主に軍需品の横領と流用だという。2001年の軍官・将領向けの学習資料では、「軍需品を交換する現象」「飲み会を開きどんちゃん騒ぎをする現象」「軍需品を売って商売をする現象」などに言及した。

また研究書では、北朝鮮軍の各種非行と犯罪行為のほとんどは飲酒が原因で起きており、暴力沙汰の根絶なども北朝鮮内部文献の中で度々強調されていると指摘した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

研究では、これらの原因の内の一つに「先軍政治の副作用」を挙げ、「金正日政権で先軍政治が制度化されたことによって、北朝鮮軍の威信と役割が強調されたが、これは軍隊の組織的腐敗と逸脱行為の背景となった」と分析した。