フィパラムは2002年の生産開始当初、イタリアのフィアット・シエナのライセンスを受けて製造を行っていた。それ以降は中国の自動車会社と協力し、新型車を製造し、国内向けに販売している。
RFAは「当初はフィパラムへの関心が高かったが、価格が高く実用性に欠けるため人気が落ちた」「北朝鮮は、フィパラムを売るために、帰国者(北朝鮮に渡った在日朝鮮人)らだけが所有できるようにしていた自家用車を、一般人でも所有できるように幅を広げた」と伝えた。
また、車を買う人には外貨の出所も問わず、各種の税金の恩恵を与え、自動車のナンバープレートを保安署(警察署)が直接設置するなど優待政策を用いたという。
北朝鮮の消費者の反応がかんばしくないのは、フィパラムと比べ価格が安い日本製のワンボックスカーがより有用であるためだという。フィパラムは1万ドルほどするが、日本製中古車は3000〜5000ドルと低価格で、商売のために荷物を積むのにも良いとRFAは伝えた。