朝鮮人民軍(北朝鮮軍)総参謀部の報道官は5日、韓国側でロケット砲と推定される発射動向があったとして、警告目的で130発の海上実弾砲撃を行ったと発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
報道官は「12月5日8時30分から15時50分までの間に敵側の南江原道(ナムカンウォンド)鉄原(チョロン)郡イピョン里方向からロケット砲弾と推定される数十発の発射体が東南方向に発射される敵情が提起された」と指摘した。
韓国メディアの報道によれば韓国軍と在韓米軍は同日から6日まで、鉄原(チョロン)で多連装ロケットシステム(MLRS)などの発射訓練を行っている。
報道官はこうした動きに対し、「各前線部隊に敵情監視および迅速反撃態勢を徹底的に整えることに関する緊急指示を下達したし、15時から16時までの間に東・西部の各前線部隊で130余発の対応警告目的の海上実弾砲撃を行うようにした」と明らかにした。
韓国軍によれば、北朝鮮は発表された時間帯に、南東部の江原道(カンウォンド)金剛(区ムガン)郡付近と南西部の黄海南道(ファンへナムド)長山串(チャンサンゴッ)付近からそれぞれ東西の海上に130発余りの砲弾射撃を実施した。