統一部は今月25日から5日間の日程で北朝鮮地域を訪問し、人道支援物資のモニタリングを実施したことについて「適切に分配がなされた」と20日、明らかにした。韓国政府当局者が北朝鮮で支援物資のモニタリングを実施したのは、現政権に入って初めて。
チョ・ジュンフン統一部人道支援課長ら5人は、今月14日に平和大使協議会が統一教の文鮮明総裁と故・金日成の会談20周年を記念して平安北道鄭州市に支援した小麦300トンの分配モニタリングを行った。
訪朝団は、北と事前に合意した鄭州市のナムチョル幼稚園、トンムン保育所、2.16製錬所幼稚園など3ヶ所を訪問し、小麦粉の分配と保管状況、調理過程などを確認した。この過程で小麦粉が実際に提供されており、韓国の支援であるという事を子供と北朝鮮関係者が知っていることを確認したと発表した。
パク・スジン統一部副報道官は、同日の定例会見で「今回の参加は、韓国の支援物資の分配状況を理解する事が出来たという点で意味があった。政府は今後も、分配の透明性が持続的に確保されるよう努力する」と明らかにした。
「今回の訪朝は北側の承認を得て行われただけに北も協力的であり、(モニタリング)行われたと聞いている」と付け加えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面訪問先の北朝鮮児童の栄養状態については「栄養状態は予想された通りに、良くないと判断される」と話した。
今回のモニタリング結果により、今後の民間団体の人道的支援に弾みがつくと予想される。韓国政府は、今回のような政府当局者が参加する案を引き続き講じる方針だ。
しかし、これと関連して対北消息筋は「これまで北朝鮮は、韓国が提供してきた加工品、栄養食などではなく、小麦粉の支援を希望している。小麦粉は転用が可能なため、北朝鮮が好んでいるようだ」と話した。北が韓国政府当局者のモニタリングを受け入れたのも、より多くの支持を引き出す為の措置と指摘されている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面現在、平和大使協議会は、統一部に2次支援分の小麦粉300tの搬出承認を申請しており、近いうちに承認される予定だ。