北朝鮮外務省は10月31日、米韓両空軍による空中合同軍事演習を非難する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
米韓の空軍は31日から軍事演習「ビジラント・ストーム」を開始した。2017年以来約5年ぶりとなる訓練は11月4日まで行われる予定で、約240機の戦闘機が参加し、出撃回数は約1600回と過去最大規模になるという。
談話は、「米国と南朝鮮の持続的で無謀な軍事的動きによって、朝鮮半島と周辺地域の情勢は再び重大な強対強の対決局面に入った」としながら、訓練を「朝鮮半島有事の際、朝鮮民主主義人民共和国の戦略的対象を打撃するのに基本目的を置いた侵略型戦争演習である」と非難した。
また、「大規模上陸訓練、『斬首作戦』のような相手の領域と縦深を占領するための侵略戦争演習を行っている米国がわれわれの自衛的な軍事的対応に対して情勢を緊張させると非難するのは、完全に言語道断であり、盗人猛々しいことである」と主張した。
そのうえで、「外部の軍事的威嚇から国家の自主権と人民の安全、領土保全を守り抜くために必要な全ての措置を履行する準備ができており、米国が引き続き重大な軍事的挑発を仕掛けてくる場合、より強化された次の段階の措置を考慮することになるであろう」と強調した。