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北朝鮮軍が平安北道一帯に戦術核兵器である特殊核爆破資材部隊を、旅団級規模で創設・運営しているという情報が伝えられた。この旅団は平安北道8軍団傘下の「伐採部隊」という部隊名に偽装しているという。

先月、パク・ャjョン自由先進党議員が対政府質問で、北朝鮮が新たな濃縮ウラン施設を建設・稼動中だと明らかにした平北東林群も、8軍団の管轄地域である。パク議員は、濃縮施設は2006年に完了され、2007年からウラン濃縮方式で核兵器を開発していると主張している。

北朝鮮の軍事情に詳しい消息筋は25日、「8軍団に新たに3つの旅団が配置された」と話した。1つの旅団は中朝国境の警備強化の次元で大同江付近にいた部隊が移転し、もう一つは125旅団という特殊部隊が創設され、戦術核兵器運用のための特殊核爆破資材部隊も創設された。

消息筋は「伐採旅団は、木材の提供が任務の様に見えるが、実際は戦術核兵器を運用するために訓練されている部隊」と述べた。この部隊への実戦用兵器の配置を問われると「その蓋然性は十分だ」と述べた。また、同部隊が平安北宣川、東林群を管轄する師団に配属されたと明らかにした。

これまで中朝国境地域では、平安北道に戦術核兵器関連部隊が創設されるとの情報が多かった。最近韓国に入国した高位脱北者も、これと関連した証言を行なっている。

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特殊核爆破資材(SADM:Special Atomic Demolition Munition)は、小型化された戦術核兵器で、重さが30〜50キロ程度に抑えられバックパックなどで担いで目標地点に運ぶことが可能である。通常の核兵器よりも威力は落ちるが、戦時に敵の戦力を手軽に壊滅させることができるという点で恐れられている。1980年代まで在韓米軍が所有していたが、1990年代初めに撤収された。

国内の多くの専門家らは、北朝鮮の核弾頭小型化能力について慎重な立場を堅持している。

ソウル大のイ・ウンチョル核工学教授は「北の場合、核をバックパックに搭載する製造業を持っていると考えられ、人が持ち歩いて爆発させる作戦が行われる可能性がある。短時間での組み立てと起爆装置を作動させる技術は難しく、遠隔操作技術はより難しい。道連れにして核を使う覚悟があるなら十分に可能だろう」と語った。

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続いて「これまでの北朝鮮の核実験の結果はあまり良くない為、技術自体は高度なものではないようだ。もし、この部隊が創設されたというのなら、技術的な問題が相当部分で解消されたと見ることができる」と述べた。

モントレー国際大学のシン・ソンテク教授は、著書「北核レポート」で、「兵器級プルトニウム1キロやウラン-233核種2キロ、高濃縮ウラン12キロがあるだけでも、10kt前後の核爆発装置は誰も作る事が出来る」と述べており、遠隔操作技術も含まれていると明らかにしている。

同部隊の存在について、韓国の情報当局関係者は「関連情報の提供があるのは知っているが、事実確認が出来ていない」と述べた。