モンゴルのフレルスフ大統領は9日、北朝鮮の建国74周年に際して金正恩総書記に祝電を送り、同氏のモンゴル訪問と自身の訪朝を提案した。朝鮮中央通信が伝えた。
フレルスフ氏は祝電で、「モンゴルと朝鮮人民は、長い兄弟の関係を有しており、わが両国は歴史の困難な時期に互いに支持してきた立派な伝統を持っている」と前置きした上で、「金日成閣下の2回にわたるモンゴル親善訪問はモンゴル人民の心の中に深く刻み付けられている」として、首脳外交の歴史を振り返った。
そして「(金正恩氏が)便利な時期に美しいわが国を訪問してくれることを招請する」と表明。続けて「私はまた、両国の関係に寄与するために『真珠のような美しい朝のつゆの国』を訪問して尊敬する閣下と温かくて親しい対話を交わせるようになることを願う」として、訪朝の意思を明らかにした。
相互の訪問時期については「一時的な大流行伝染病状況が解消される即時」としており、近い将来の実現を見込んでいると見られる。
両国間の首脳外交としては、2013年にモンゴルのエルベグドルジ大統領が訪朝したが、金正恩氏との首脳会談は行われていない。