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北朝鮮政府が去年から体制綱紀のための各種の検閲と取り締まりを強化している中、渡江を阻むために脱北者に対する処罰を大幅に強化して、国境警備隊の交替作業を行ったことが明らかになった。

北朝鮮内部の消息筋は25日、デイリーNKとの通話で、“最近は脱北を試みてつかまったり、中国で逮捕されて送還された脱北者たちは、家族まで被害が及び、脱北自体を企図できないようにしている”と語った。常習犯の脱北者は家族全てを他の地域や山里に追放するという。

彼は“中国へ行って韓国行きを試みる人々は、厳しく処罰するが、これも自ら積極的に出たのか、それとも連れられて行ったことなのかを区分する”と言った。

韓国行きを試みる場合、該当の国家安全保衛部の予審科で、その動機と目的を長期間捜査する。長くは1年かかる場合もある。文字通り、拘留場の長期囚だ。

彼らは予審の結果に従って、政治犯収容所や一般の教化所行きが決まる。咸鏡北道会寧出身者が韓国行きを試みた場合、大部分会寧22号収容所に送られる。

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対北人権団体である「良き友」も、北朝鮮の消息筋を通じて、”北朝鮮が国境地域を徹底的に封鎖する一方、脱北者に対する処罰も強化している”とし、”去年の11月から脱北を試みてつかまった対象者は、無条件に教化所や平安北道のチョンジュにある保安省の鍛錬隊に送っている”と伝えた。

政府は脱北を阻むために、脱北者を申告する人には褒賞まで出している。最近、北朝鮮では密輸業者や脱北を試みる人を検挙して功を立てた人に対して、入党を承諾している。以前は軍隊などで功を立てた対象者を現場で入党させることを前線入党者と言ったが、最近は脱北者を申告した前線入党者がかなり増えたという。

これら前線入党者は、大部分がお金をもらって面倒を見てやった後、申告して功を立てる場合も多く、非難の対象になっているという。

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北朝鮮政府は脱北者と国境警備隊の結託を阻むために、去年から国境警備隊に対する集中検閲を実施して、警備隊を大々的に入れ替えた。

消息筋は“国境警備隊に勤めたら、最低500万ウォン(韓国の150万ウォン)を儲けて除隊すると聞いた”と言い、“軍隊に行った人々は互いに国境警備隊に配置されようと、50万、60万ウォン(韓国の20万ウォン)をわいろとしてためている”と語った。

彼は“検閲グループが大々的に検閲するので、大隊の責任者たちが平壌まで呼ばれてひどい目にあってきたと聞いた”と言った。

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一部では国境警備隊の入れ替え人員が4千名にのぼるという報告もある。実際の規模はそれに及ばないとしても、大規模な人員の移動があったことは事実として確認されている。

政府は最近、中朝の沿線を守る国境警備隊に‘軍事機密と軍需物品を引き抜かないように’という指示を下した。自由北朝鮮放送が公開した警備隊教育資料によると、“お金儲けと商売を助長させるための敵方の策動が深刻だ”と書かれており、“お金儲けの浸透で党や国家、軍の機密を抜き出そうとする”と強調している。

このように北朝鮮政府が脱北者に対する取り締まりを強化するのには、核実験以後、対北制裁が強化されたため、内部の体制取り締まりでこれを突破しようとする意図があるように思われる。

一時的に脱北の行列が減る可能性はあるが、根深い腐敗構造で動く北朝鮮の政府機関が、自由を求めて去る脱北者たちを全般的に遮断することは難しいと、現地では見ている。