恵山市など両江道一帯の都市では、30日から住民を都市美化事業に動員しており、金正日・金正恩が白頭山の現地指導を行うのではといわれている。

両江道の内部消息筋は31日、デイリーNKとの通話で「昨日から急に人民班毎に担当区域の道路の水掃除と塗装作業を行っている。将軍様(金正日)と大将(金正恩)が白頭山の現地指導を行う為に両江道に来るというニュースが伝えられた」と話した。

朝鮮中央放送などの北朝鮮宣伝メディアは、先月29日付の報道で、金正日・金正恩が慈江道の工作機械工場など、5つの主要施設を訪問したと報道している。

これに伴い、慈江道一帯の軍需工場などを視察したキム親子が、両江道を次の目的地として選択した可能性が考えられる。

消息筋は「両江道道党の幹部など、道内の主要幹部が直接都市美化事業を指揮している。20日頃に保衛司令部から派遣された40人余りの人員が、国境監視や護衛(警護)事業を開始したという」と話した。

また「道党は、9月に恵山青年鉱山と中国企業の合弁行事が開かれた際に、将軍様を警護すると大騒ぎをしたが無駄骨だった。今回は、保衛司令部がやってきて1号行事の点検を行なっており、(金正日の)訪問の可能性が高いと思われる」と説明した。

消息筋は、キム親子が近いうちに両江道を訪問し、国境地域の状況について報告を受けた後に白頭山訪問を行うと予想した。

今年8月から両江道一帯では、金正恩の特別指示による暴風

軍団の検閲が行われ、中国との密貿易や越境、中国キャリアーの携帯電話の使用などの集中的な取り締まりが行われた。この検閲後には、金正恩が新たな指示を下し、指示を下した日付を名称にした「8 .28常務」が派遣され、韓国映画、ドラマ、DVDの流通などを集中摘発した。

金正日は両江道の現地指導を通じて、金正恩が主導していた国境地域の統制事業の結果を確認・激励する一方で、自身の出生地であり、革命の聖地として偶像化されている白頭山訪問に金正恩を同行させることで、白頭山血統の正当性を内外に誇示する効果を狙っていると分析される。

消息筋は「寒い天気の中で無理に動員され、鴨緑江の水で道路掃除をしている人々は不満で一杯。市場や駅前に私服姿の軍人がうろついているので、猫も杓子も口チャックの状態だ」と伝えた。