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金正恩が後継者として公式登場する直前に、咸鏡北道出身の20代の女性と結婚したという噂が北朝鮮内部で広がっていると伝えられた。

咸鏡北道の内部消息筋は27日、デイリーNKとの通話で「党幹部や軍幹部の間で、『青年大将同志(金正恩)の年齢は今年30歳で、昨年に清津の女性と結婚をした』という噂が出回っている」と述べた。

この噂が事実であるなら、金正恩は昨年の党代表者会以前に結婚している事になる。

情報筋が伝える噂が比較的具体的だ。この女性の年齢は金正恩よりも2歳年上で金日成総合大学を卒業し、現在は博士院(博士課程に相当)にいるという。実家は清津市スナム区域スナム洞で、父は清津市大学の教員、母はスナム区域の第一人民病院産婦人科の科長と奄ウれている。

「昨年から、休日になると青年大将同志が送ったプレゼントを乗せた黒いベンツ3〜4四台がその家に来る。女性の母親は産婦人科の科長だが、院長や初級党書記よりも権限があるという話もある」と付け加えた。

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平壌の他の消息筋も、10月初めから金正恩結婚説をデイリーNKに伝えていた。しかし、配偶者と関連した内容は清津筋とは違いがあった。

平壌の消息筋は「青年大将が結婚したという噂が平壌市民の間で回っている。張成沢(チャン・ソンテク)部長が金日成総合大学で比較的人物と学業成績の良い一人の女性を選定し、青年大将との縁結びをした。この女性と2年間の恋愛の末、昨年に結婚したという内容だ。兵士の間では、『昨年10月10日の党創立65周年を祝う祝砲夜会は、この女性の提案を青年大将同志が認可したもの』という噂が出回っている」と付け加えた。

現在、奄フ真偽を裏付ける証拠はまだ確認されていない。安保当局の関係者も「金正恩の結婚と関連した公式的な情報はまだない」と述べた。あくまでも奄フ段階である。

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この様な金正恩の結婚に関する噂が、金正日が後継者の時代にはなかった為、今後の展開に関心が集まっている。

イ・グァンベク自由朝鮮放送(RFC)代表は、「2〜3年前から対北ラジオ放送が金正恩の個人情報を北朝鮮住民に知らせており、最近では対北ビラや中国からの情報の流入によって金正恩の情報が広く広がり、一部で金正恩結婚説が流れているようだ」と述べた。

同代表は「昨年9月の第3回党代表者会で金正恩が公式化された事で、北朝鮮住民の興味がより一層増幅したのだろう。経済難による住民の疲労感が最高潮に達しており、北朝鮮当局が2012年の強盛大国を約束している状況で、これまで以上に後継者に関心が高まっているようだ」と付け加えた。

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しかし、金正日が後継者作業を迅速に進行する中で、金正恩の個人的な安定と一族偶像化のために結婚を急がせた可能性も排除出来ない。最近では、金正恩個人の資質に対する偶像化、平壌市江東郡の生家の偶像化、実母・高英姫の偶像化などを同時に進行している。

奄ノ対する北朝鮮当局の今後の対応も注目される。北朝鮮軍当局は軍内部の教養文献で、「共和国を貶めようとする雑音が広まらないようにしなければならない」との支持を下している。

金正日は、後継者時代から現在に至るまで一切の個人情報や恋愛、家族関係が徹底に秘密にされてきた。また、これまでは、住民が最高指導者を神聖視しており、金正日の個人情報に疑問を持つことがなかったというのが脱北者の証言だ。

しかし、金正恩の奄フ拡散は今後の偶像化に少なからぬ影響を及ぼすものと見られる。特に、若い年齢と少ない政治経験、実母の高英姫が金正日の3番目の妻だったという限界があるため、いわゆる「白頭血統」と言われている金一家の純血主義にそぐわないとの指摘は避けがたい状況である。

孫光柱(ソン・グァンジュ)京畿開発研究院先任研究員は、「金正日としては、一般住民が後継作業を運命論的に受け入れることが理想である。金正恩個人に対する住民の関心が高まるほど、偶像化作業の実効性も下がる」と話した。

「生まれた時から銃を撃ち、軍事指揮に長けていたというような偶像化方式は、すでに金正日の時に使用しており、金正恩の偶像化はより高度な論理が必要だ。しかし、現在の労働党の中には金正日の様な飛び抜けた宣伝扇動家がおらず、これは容易ではないとみられる」と強調した。