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北朝鮮では先月12日に新型コロナウイルスの感染者発生が公表されて以降、全国的にロックダウンが施行され、発熱患者は自宅または施設で隔離されている。

14日に発表された1日の発熱患者の数は3万2810人で、一時期に比べるとかなり減っている。患者数は毎日午後5時半に、平壌の国家非常防疫司令部に報告されている。

だが、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、具体的な数には言及しなかったものの、咸鏡北道では発熱患者は増えている。つまり、当局発表の数字は、実際よりも少なくカウントされている可能性が非常に高いということだ。

「治療薬もなく、また隔離された状態で餓死したりする現象が続いているのに、上部ではなんとかしてこれを防がなければならないとしつつも、責任を道の責任イルクン(幹部)や非常防疫イルクンになすりつけているので、恐ろしい」(情報筋)

中央からは「国に物乞いをするな。道、市、郡に幹部はなぜいるのか。自力更生、艱苦奮闘の精神を発揮せよ」とプレッシャーをかけられているので、事実の通りに発熱患者の数を報告できないという。

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言い換えると、発熱患者が多ければ、防疫対策がきちんとできていないという評価がなされ、どんな処分が下されるかわからないので、虚偽報告をしてしまうのだ。重罰を恐れての虚偽報告は、コロナ対策以外でも広範に現れる北朝鮮の病弊の一つだ。