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リビアの独裁者カダフィが死亡したが、カダフィは北朝鮮の最高指導者金正日と頻繁に比較されてきた。40年近くに絶対権力を握り縁故中心の王朝を構築したという点で、金正日もカダフィの様な末路を辿るとの観測もある。

国内外の専門家らは、北朝鮮がカダフィ死亡とリビア市民の勝利を敏感に注視しているとみている。実際に、北朝鮮当局は、リビア在留国民の帰国を一時的に禁止したとの情報もある。元北朝鮮外交の脱北者は、リビア事態が北朝鮮に直接的な影響を与えることは難しいが、権力エリート層にとっては大きな負担として作用するだろうと予想した。

元バンコク駐在北朝鮮大使館参事官で、2000年に韓国に亡命したホン・スンギョン北朝鮮民主化委員会委員長は27日、デイリーNKとのインタビューで「次々に没落する独裁者達を見て、金正日をはじめとする権力層は対外的に手足を切られるような衝撃を受けただろう」と話した。

ホン委員長は、カダフィ大佐死亡が北朝鮮の幹部層に少なくない動揺をもたらすと予想した。「強力だったカダフィ政権の終末を見ながら、北朝鮮政権は自らの末路に対して悩むと思われる。心的な悩みや動揺を深々と隠し、表面上は党への忠誠を尽くすためにより懸命に働くだろう」と予想した。

特に「金正日はカダフィ死亡を自分なりに分析をしているだろう。社会全般に対する統制と検閲の強化、些細な反体制運動に対する強力な処罰を行うだろう」と見通した。

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北朝鮮はカダフィが執権後からリビアと政治、経済、軍事分野で緊密な協力関係を形成したと述べた。カダフィは1982年10月に平壌を訪問し、金日成と友好協力同盟条約を結んだ後、特使派遣などを通じて北朝鮮と密接な関係を維持してきた。

ホン委員長は「双方の上級代表団の交換訪問が頻繁に行われ、北朝鮮はリビアに建設労働者を派遣し、多くの外貨を稼いだ。北朝鮮商品の展示会もアフリカで唯一リビアで毎回開催されていた」と説明した。

軍事的な協力関係では「80年半ばから北朝鮮は、自動小銃、対空4連高射銃、迫撃砲などを輸出し、北朝鮮の高射砲部隊が大統領宮殿の警護を行った」と証言した。特に「テロと関連した部分でかなりの協力関係があった。北朝鮮が特殊部隊の兵士をリビアに派遣し、訓練を行ったと聞いている」と述べた。

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両国は、反米外交やテロなど同じような道のりを歩いてきたため、カダフィ没落の影響は大きいと思われる。

しかし「リビアと北朝鮮は、反米主義、核開発、テロなどでの類似点はあるが、同じであると見ることは出来ない。核開発での協力関係は確認できないが、具体的な協力関係よりも、リビアが開発が完成した核兵器を購入しようとした可能性が高い」と推定した。

中東と北アフリカの民主化熱風が北朝鮮に及ぼす影響については、「可能性がないわけではない」と述べ、慎重な立場を見せた。

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「苦難の行軍時代に300万人が餓死したが北朝鮮が崩壊しなかったのは、韓国や国際社会の支援によるものだった。現在北朝鮮は、中国とロシアから若干の援助を受けているが、韓国規模の支援は不可能と言わざるを得ない」と指摘した。
 
「結局、来年の大統領選挙で保守政権の再執権が、北朝鮮民主革命の可能性と時間を決定するスタートラインになるだろう。もし、進歩政権が誕生すれば、金正日政権は過去10年間以上の支援を要求し、傲慢になるだろう」と予想した。

北朝鮮民主化運動を支援する方策については、「北朝鮮問題、すなわち金正日政権の反人民的な独裁体制に韓国国民が一つの声を出すことで葛藤がない姿を見せなければならない。北朝鮮内部のリアルな動向と情報を韓国や国際的にリアルタイムに伝え、韓国と国際社会の対応のスピードを高めなければならない」と強調した。

特に「北朝鮮民主革命は、内部動揺の広がりによる権力層の離脱が深刻化した条件で、住民自らが生存の為には独裁政権の打倒が必要と考え行動に移ることを意味する。北で自律的に動く市場の商人や各界層への様々な支援を通じて、市民勢力が形成されるようにしなければならない」と述べた。

続いて「この勢力は、将来に民主革命が起きる下地が出来れば中心勢力となるだろう」と付け加えた。