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柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官は21日、就任後初の記者懇談会で、既存の対北政策基調を維持しながらも、柔軟性を持って対処していくという従来の立場を改めて強調した。また、南北関係については、焦りを捨て、ゆとりを持って見守ると繰り返し強調した。成果中心ではない、実用主義路線を選択するという意味と見られる。

同長官は「対北政策基調を維持し、柔軟性を模索するという点にある程度の国民的合意と同意を得たものと判断する。北に私の考えが上手く伝わっているかを確認出来る段階ではないが、ある程度の理解を得たと期待している」と話した。

対北政策の柔軟性について「いくつかの誤解があった。非政治・非軍事的な分野で交流と協力の扉を少しずつ開いていきながら、北朝鮮との対話の通路を作り出すということ」と説明した。続いて、南北関係の緊張を緩和し、将来の統一政策を作る事について「対話と疎通」が非常に重要な手段となるだろうと付け加えた。

対北政策の柔軟性が5.24措置に反するのではないかという指摘については、「5.24措置の核心的な部分ではない事案が南北関係の発展に長期的には重要。非政治・非軍事的な部分は、例外的に規制を緩和する必要がある」と説明した。

韓国政府はこれと関連し、最近になって5.24措置によって中断された開城工業団地内の建築・建設事業再開を許可し、消防署や医療施設の設立も推進している。また、宗教、芸術、文化界の訪朝を許可しており、乳幼児などの脆弱階層に対する人道的支援を持続的に進行している。

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同長官は「5.24措置は、北朝鮮の天安艦・延坪島挑発に原因がある。原因を提供した側が原因に対する責任ある行動をし、再発防止の約束をしなければならない」と強調した。

北朝鮮を対話に引き出す腹案があるかという質問には、「一気に解決出来るとは思っていない。小さな動きが大きな流れを作り出したりもする。少し余裕を持って見守る必要がある。北朝鮮に変化が起きている、起きていないという事は、私が判断する事案ではない。北もこのような動きを意識して評価するだろう」と話した。

南北関係については、「対話を通じて紐解かなければならない。対話チャンネルが維持される事は良いこと。その場で協議をするよりも、安定的なチャンネルを構築することが長期的に南北関係を管理していく上で重要だ」と話した。

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離散家族の再会問題について「人道主義的な立場から、統一部が無視できないほど大きく重要な意味を持っている。離散家族の再会問題は急を要する非常に重大な問題であるため、優先的に推進する考え」とした。

この他にも拉致被害者、国軍捕虜、統営の娘・申淑子母娘の問題に対して、政府レベルの機高??闡フ系的なアプローチを行うと発表した。

金剛山観光の再開は、北朝鮮が身辺の安全保障を約束しない限り行う事はないとの立場を明らかにした。「ただ単に財産の問題なら分からない事もないが、国民の生命はいかなる状況でも妥協できない。北朝鮮がこの問題で確実な措置をとるなら、金剛山観光の再開問題を議論することができる」と可能性を残した。

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北朝鮮当局が玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長に身辺保障を約束した事と関し、「身辺の安全保障問題は、当局間の合意が必要な事案であり、民間との合意は実効性がない」と釘をさした。

南北首脳会談の可能性については、「対北政策の推進において首脳会談に固執せずに南北関係を解決していく。首脳会談に執着して他の問題を犠牲にする事は望ましくない。(大統領は)あえて首脳会談を開催に固執しておらず、また開催しないという立場でもない」と説明した。

続いて、南北高位級会談開催の可能性は常に開かれていると述べ、「(南北対話が可能な)環境が用意され、チャンネルが確立されるなら可能だが、現状では性急である。もっと余裕を持って見守りたい」とし、慎重なアプローチを強調した。

北朝鮮が核を放棄する意志を持っているのかという問いには、「カダフィが死亡したのは核を廃棄したからではなく、国民から見捨てられたからだ。北朝鮮に核を放棄するかと問いかけるのではなく、核放棄は北朝鮮と隣国にとって得策であると説得しなければならない」と答えた。

元駐中大使だった同長官は、最近の脱北者北送事態と関連し、「脱北者が自由意思に基づいて韓国に帰国できるように着実に努力をしている。脱北者が中国と東南アジアで苦しい時間を過ごすことについて、大使時代も今も忘れてはいない」と述べた。

国会で6年間係留中の北朝鮮人権法については、「政府は原案通り可決されることを願っている。野党にも意見があり、一部の意見が収容されて調整がされたとしても、北朝鮮人権法の重要性を勘案するなら、国会で合意されて通過する事が望ましい」と話した。

南・北・露を結ぶガスパイプライン事業について「エネルギー供給路の安全が保障されるまでは進行しない。実務的な議論がうまく進めば事業に弾みがつくが、実際の事業進行は時間が多少かかるだろう」と予想した。ガス管事業は東アジアの平和と安定、共同体の繁栄に大きく貢献できると評価した。