独裁者が死んだ。
42年間人民の自由を奪い、幸せを奪って行ったリビアの独裁者カダフィ大佐。
故郷シルテの狭く汚い下水溝に隠れていたが、民兵に発見され無残に死んだ。独裁者カダフィ大佐は、市民軍に撃たれ血だらけになった状態で下水管から引きずり出され、集まった市民軍らによって激しい暴力を受けた。
「撃たないでくれ。頼む、撃つな」
独裁者の最後の一言は見るも無残なものだった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面下水管で息を殺して押し寄せる市民軍の恐怖に震えた独裁者。そして、命乞いをする卑屈な姿。これに終止符を打ったのは市民軍の銃弾だった。これはリビア人民の怒りに満ちた銃弾である。42年間のカダフィ独裁は、リビア国民に不安と恐怖だけを与えた。
「待ちわびた歴史的な瞬間です。カダフィは死んだのです」
国民暫定評議会は、カダフィ大佐の死亡事実を公式的に確認した。首都トリポリが陥落してから2ヶ月で、カダフィは故郷で最後を迎えた。独裁者の死と共に8ヶ月間続いた反カダフィ民主化闘争も終わった。リビア政府と国民には、紛争の傷を早く癒し、民主化と経済発展を達成するという課題が残った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面歴史は、地球上に残された独裁国家に民主化の熱風が吹き荒れる民主化時代に突入した。中東とアフリカを席巻しているこの民主化の熱風が朝鮮半島に到達するのは、時間の問題だ。飢えと暴力に苦しんでいる北朝鮮住民の怒りは、爆発寸前に達している。金正日独裁は住民に銃を向けてかろうじて政権を維持している。
現在の北朝鮮情勢は、水分が蒸発しきったススキの平原である。小さな火種さえあれば、瞬時に燃え移るだろう。韓国政府は、北朝鮮の民主化革命家たちが火種を起こす事が出来るように支援しなければならない。民間の対北放送局が提案した対北放送法の制定が急がれるのは、この様な背景がある。
最後に、金正日に薦めたい事がある。血まみれのカダフィ大佐の最後の写真を見て、考えるてみて欲しい。民主化という時代の流れを受け入れた独裁者や妥協した独裁者は、命だけは助かったが、この火山の様な要求を銃で抑えつけようとした独裁者らは、一人残らず悲惨な最後を迎えている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面2千3百万の北朝鮮住民を養う意志と能力がないのであれば、今からでも民主化と改革開放を推進する勢力に権力を譲渡して欲してくれないだろうか。火山のように爆発する時代のニーズを銃や爆弾で抑えつける独裁者を待つのは、悲惨な死だけだ。