大韓航空のパイロット(機長)が運営している科学関連サイトに偽装した北朝鮮を称賛するサイト「自由エネルギー開発者グループ」(scintoy.com)が、警察の捜査が進行中の現在も運営されている。 19日午前には訪問者の増加によってアクセスが一時停止された。
サイトを運営しているキム氏は、大韓航空の機長として民間航空機の運航を担当してきた。
このサイトは、科学関連の理論サイトに偽装されている。しかし、自由討論スペースはパスワードを知っているユーザーだけが投稿出来る様になっている。
同サイトの親北関連の書き込みは、運営スタッフによってアップロードされたと見られる。この自由討論スペースには302件の書き込みがあり、ほとんどが北朝鮮を称賛したり、韓国を誹謗する反国家的な内容を含んでいる。
特に、「関連資料」という書き込みでは、膨大な量の北朝鮮の宣伝資料を掲載したサイトにリンクされていた。このリンクされたページには、北朝鮮を賛美する映像、小説、金日成の回顧録などが掲載されており、ダウンロードが出来るようになっている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「ある脱北者の告白」という書き込みでは、「個人的に…北朝鮮が苦難の行軍を経験して本当によかったと思っています。なぜなら…私のような..クズや..最近騒がしく叫んでいる取るにも足らない脱北者らを…(共和国から)確かにろ過したからだ…強大国だけの占有物である…核ミサイルを持つようになったのだから…民族的な自負心はますます強くなるでしょう」と書かれている。
また、慶南大学北朝鮮大学院(現:北朝鮮大学院大学)の学生に講義録として紹介した「主体思想とは何か」という書き込みでは、韓国の検察、警察、機務司令部所属の大学院生に講義した内容であるかのように紹介されている。
「資本主義世界で多くの人々が北の崩壊は時間の問題だと騒いだが、残酷な戦争の脅威、驚異的な自然災害の中でも民族の自尊心を守り、世界のどの国にも頭を下げずに堂々と勝ち抜いている。これは、我が民族の長所である忍耐と主体思想で武装し、受領を中枢とし党を心臓とした一心同体で団結した北朝鮮同胞の勝利」との講演が行われたと、紹介している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面講義が終わった後、ある学生が立ち上がって「先生は多くの苦難を経験なされました。苦難した経験を講義をして頂いて有難うございます。また、多くの主体思想を講義する人々は、自身は主体思想を信じていないと述べるか、または密かに信じている人が多いのだが、先生は堂々と話しをして下さるので、とても感謝しています」と感想を述べたと記録している。
北の核が、我が民族が雄飛する武器となるだろうとの書き込みもある。2008年4月の書き込みでは、「北朝鮮の核は、古朝鮮時代の鉄器と似ている。古朝鮮が影響力を失った原因が、鉄器文明を遅く受け入れたからだという説がある。古朝鮮の破壊兵器の不在、集団的殺戮への弱い意志が、古朝鮮の影響力を減少させた。北の核は古朝鮮の鉄器文明だ」と主張した。
一方、昨年9月9日の書き込みでは、「周囲の視線や家庭の不和を甘受してまで理想を実現しようと邁進してから10年が経った。職場は、この夢を叶えるための財政的な支援者の、それ以上でも以下でもなかった。私が首を切られなかったのは、ある意味で奇跡である」と明かしている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム氏は、6月に法廷で「金正日将軍万歳」と叫んだファン某氏(43)が運営していたオンライン従北サイト・民族防衛司令部のメンバーとして活動してきた。