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どのように対応すべきか?

まず、北朝鮮の武力挑発の可能性に徹底的に備えるべきだ。この1年間、金正恩は国内の経済問題を解決することより、住民の統制と軍事的手段にこだわって三代世襲問題を解決しようとする姿を見せた。今後も、後継体制を構築するプロセスで表面化してくる様々な問題を解決するために軍事的挑発を強行する可能性は排除できない。さらに、来年2012年に韓国は総選挙と大統領選挙をむかえる。武力挑発によって韓国の変化を引き出し、三代世襲の基盤を強化できるなら、その方法を簡単には放棄しないだろう。

軍事的挑発に対応するためには、2つの問題を解決しなければならない。まず、北が軍事的挑発を行った場合、直ちに軍事的に報復するとの原則を明確にすべきだ。天安艦轟沈事件と延坪島砲撃事件の直後、韓国は北朝鮮への対応策について合意を得ようとしたが、軍事的対応で最も重要なタイミングを逃してしまった。そのような失敗を繰り返してはならない。

また、北朝鮮への武力による報復について、中国の了解や暗黙的同意を勝ち取らなければならない。朝鮮半島問題は対話で解決すべきとの中国の立場を支持するが、北の武力挑発に武力で対応しないなら北の軍事的挑発は続き、対話での問題解決は一層困難になるとの点を中国にしつこく理解させるべきである。持続的な外交を通じて武力挑発と対応が広がる状況下で、中国が最小限の政治軍事的中立を維持するように促さなければならない。

2つ目は三代世襲体制の弱点を攻略しなければならない。北朝鮮政権は住民のために政治をする意志も能力もない。これによって北朝鮮住民の支持を得ることが出来ず、政権と体制が徐々に弱化しているのは大きなウィーク・ポイントだ。今後、対北朝鮮ラジオと対北朝鮮TV事業を強化して北朝鮮が生き延びるためには『三代世襲』と『先軍政治』ではなく『改革開放』と『民主化』が必要だとの信念を北朝鮮住民たちに持たさなければならない。

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戦わずに勝つことが最上の戦略だ。脱北者の約20%が、北朝鮮で対北朝鮮ラジオを聞いた。 対北朝鮮放送を着実に強化して聴取率をより高め北朝鮮住民の意識を変えれば、住民と政権を確実に離反させることができる。これこそが、戦わずに北朝鮮独裁と三代世襲を中から崩す秘策だ。