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北朝鮮の収容所に収監されていると知られている申淑子さん母娘救出署名運動が全国的に広がりを見せているなか、国連への救出の働きかけも秒読み段階に入った。

『統営の娘・申淑子母娘救出運動』代表のパン・スヨル統営(トンヨン)現代教会牧師は12日、デイリーNKとの電話インタビューで「全国各地で申淑子さんの救出署名が増えており、正確な数は不明だが、約9万人が署名しているようだ」と述べた。

パン牧師によると、当初の目標だった10万人の署名に達すれば、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に母娘の救出を公式に要請する予定。直接、訪ねて要請するのか、書面で要請するのかはまだ議論中だという。

「母娘の救出運動は統営で始まったから、国連に要請する直前に再度市民団体が一同に介して決意を新たにするべきではないだろうか」と話す。

さらに「運動が全国的に拡大したことに対して統営市民が驚いている。昨年の夏に『尹伊桑(ユン・イサン)を悪く言うなと』と彼の側に立った統営文化・芸術界も波及効果に驚いている」と現地の雰囲気を伝えた。

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韓国ソウルの光化門清渓広場前でも、『北朝鮮人権および開発法学会(LANK)』『北朝鮮人権学生連帯』『正しい社会大学生連合』『自由北朝鮮青年フォーラム』などの大学生団体が先月27日から署名運動を展開している。当初は一週間の署名運動だったが一月間延長したという。

清渓広場での署名運動では一日で約100〜120人が署名する。これまでに1000人以上が署名したと把握されている。

LANKのイン・ジヨン代表は「統営の署名運動が10万人になった時点で、ここから署名を送って力になりたい。また国連の潘事務総長に書面を送れば終わるわけではないので、大学生連合でも国連にメッセージを伝える方法を思案中だ」と述べた。

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多くの署名を集める一方で、世代によって反応が違うとの実情もイン代表は明かした。

「30〜40代は生活が忙しいせいか積極的に署名しない。しかし20代の若者や50〜60代以上の年配の方は非常に積極的だ」

韓国の外交当局は民間レベルでの垂ウん母娘救出運動が国際機関にも広がった場合、関連の手続きなどでサポートするとの立場だ。柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官も、この事案について「統一部の主要関心事で政府が努力する」と明らかにしていた。

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□『統営の娘』署名運動
統営現代教会担任牧師のパン・スヨル氏と彼の妻のソ・シンヒャン氏が、統営出身である申淑子さん母娘が、北朝鮮の『燿徳(ヨドク)収容所』に収監されているとの事実を知り、北朝鮮政治犯収容所写真展示会や署名運動をはじめた。署名運動に韓国民やメディアが関心を寄せ全国的な広がりを見せている。

□申淑子さん
北朝鮮に抱き込まれて対南宣伝要員として活動した呉吉男(オ・ギルラム)博士の妻であり、呉博士が脱北してから、燿徳収容所に収監されたことが分かっている。垂ウんは呉博士の脱北直前に「外国に出て何も知らない幼い留学生たちを工作するようなことはせずに、私たちを助けだしてください。もし失敗すれば私たちのことを死んだと思ってください」と話していた。