北朝鮮の人権状況を担当するトマス・オヘア・キンタナ国連特別報告者は23日、ソウルの韓国プレスセンターで記者会見し、国連総会で採択された北朝鮮による人権侵害を非難する決議を巡り、韓国が共同提案国に加わらなかったことについて、「北朝鮮に誤ったメッセージを送ることになる」と批判した。

キンタナ氏はまた、朝鮮戦争後に北朝鮮によって拉致された韓国人が516人いることや、朝鮮戦争で捕虜になった人が北朝鮮に残されていることなどにも言及。「人権侵害は現在も進行している」と指摘し、「国連加盟国は北朝鮮との交渉で、絶対に北朝鮮の人権問題を無視してはならない」と訴えた。

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一方、新型コロナウイルスを巡っては、キンタナ氏は北朝鮮の全国民が最低2回接種することができるよう、ワクチンを6000万回分支援することを提案。そうした取り組みが「
「北朝鮮の国境を開放し、国際共同体との交流を再開して孤立から抜け出すのに重要な役割を果たす」として、その意義を強調した。