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金正日の孫と推定されるキム・ハンソル君が、FacebookやYouTubeなどを通じて個人の考えを大胆に表現し話題を集めているが、海外に滞在している同年代の北朝鮮の青少年もSNS(ソーシャルネットワーク)を通じて積極的に疎通していることが確認された。

Netlogには、北朝鮮の10代の若者のアカウントと推定されている個人サイトが多数発見された。ほとんどは出身地を明らかにしないまま、中国、欧州、アジアなど居住地域だけを表示している。名前や性別も事実と異なる場合が多い。しかし、北朝鮮内で撮影された写真が多数掲載されており『率先的』『祖国』『朝鮮語』『総括』など、北朝鮮式の言葉が見られる。

また、『ITF』(国際テコンドー協会、北朝鮮がITFを主催する)のマークがついた道着を着た写真に「祖国に行きたい」との書き込みもあり、北朝鮮出身が書き残したと推定される。平壌の有名飲食店の清流館の写真には、「清流館だ!ここの料理を食べたいな…」との書き込みも残されている。

インターネットを自由に使用しているという点と居住地域が様々である事から、大使館や在外公館で働く外交官や外貨稼ぎの労働者など、特定の階級以上の子供たちと推定される。

「君がUPしたあの写真だけど、あれって足が長い人が似あうのに…どの道国に帰ると着れないけれど…(何で買ったの?)

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「あっ知ってるんだ。でも、あの服は買ってないよ」

こういった会話は、韓国の青少年と差はない。また、韓国のネット上で流行している言葉も積極的に使っている。

Netlog上には韓国の映画俳優ソン・イェジン、ハン・イェスルなどの写真が掲載されており、韓国ドラマのキャプチャ−画像も張られていた。

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ネット上では、離れた地にいる友人と交流する日常が繰り広げられている。また、他国で北朝鮮の子供と知り合う唯一の場ともいえる。しかし、互いに仮名を使っているため誰でるかは特定できない場合もあるという。

一部では、こういった動きが北朝鮮の若者の意識の変化に繋がると指摘されているが、北朝鮮の体制の特性上、すぐに変化が起きる可能性は低いとの見方が一般的だ。

世界北朝鮮研究学会のアン・チャンイル会長は、デイリーNKとの通話で「すでに高位層とその子供たちには外部社会の情報が新しいものではない。外ではこれまで見たこともない程の多くの情報に接しだろうが、北に帰った後にその情報を流出する事は出来ないだろう。これも関連教育を事前に受けているからでもある」と説明した。

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また「親しい知人には話すだろうが、親しい人物といったところで、家族や親戚、または同じレベルの高位層の子供達。外部情報が一般住民に入らない限り、大きな影響を及ぼさないだろう」と説明した。