一斉射撃に数千人が悲鳴…北朝鮮「女優処刑」の凄惨な現場

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北朝鮮の金正恩総書記の「コスプレ」が、日韓の一部メディアで話題となっている。

金正恩氏は12日、平壌で行われた「和盛地区1万世帯住宅建設」の着工式に参加した。その際、父親である故金正日総書記を思わせる、サングラスにカーキ色のジャケット姿で登場したのだ。

北朝鮮では、金正日氏の生誕記念日である光明星節80周年を16日に控え、大々的な祝賀行事の準備が進んでいる。今回の金正恩氏のコスプレは、この機会に父親の「権威」を自らに取り込もうとする目的があるのかもしれない。

もともと金正恩氏は、自らの姿を祖父・金日成主席に似せることで、権力の正統性をアピールしてきた。しかし、金日成氏が死亡(1994年)してから、そろそろ30年だ。国民の若い世代には、その威光をまったく知らない層も増えてきた。この辺で路線をチェンジしてみるのは、ある程度、理にかなっているかもしれない。

だが、客観的な事実はどうあれ、国民の間で多かれ少なかれ「建国の父」とのイメージを持たれている金日成氏と比べ、国家の衰退期に指導者となった金正日氏には「亡国の原因」との印象が強い。

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また、金正日氏は恐怖で権力を維持するため、公開処刑を乱発。愛人だったトップ女優、禹仁姫(ウ・イニ)を口封じのために銃殺したエピソードまでが出回っている。脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏によれば、禹仁姫の処刑場には芸能関係者らがかき集められ、「一斉射撃の銃声が鳴り響くや否や、数千人が『うわっ!』と悲鳴を上げた」という凄惨な現場について伝えている。

(参考記事:【写真】機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

金日成氏も残忍な独裁者であり、政敵を家族もろとも抹殺したと言われているが、金正日氏のような乱れた私生活は伝えられていない。

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そもそも、金正恩氏は父親に反感を抱いていると見られ、半ば公然と批判してきた。同氏の母親である在日朝鮮人出身の高容姫(コ・ヨンヒ)氏は、最後まで金正日氏の正妻になれなかった。

それでも金正恩氏としては、自らの権力維持のためなら、父親を真似ることも試してみようという考えなのかもしれない。それに公開処刑の残虐さにかけては、金正恩時代のそれは父の時代に勝るとも劣らないと言える。

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あるいは単に、歳を重ねるにつれ、私生活や趣味趣向が、父親に似てきただけなのだろうか。