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北朝鮮の地下ジャーナリストたちが、直接内部の様子を伝えた雑誌が20日に出版された。

この日出版された’臨津江’は、北朝鮮の住民たちが直接事件を取材して記事を作成し、外部で原稿を受けとって雑誌にするというものである。この雑誌の創刊記者会見が20日午後、ソウルプレスセンターで開かれた。

‘臨津江’の製作に参加してきた北朝鮮のジャーナリストたちは、5年近く日本のアジアプレスと協力して、内部映像の撮影や現地の住民へのインタビュー、住民の生活総和の録音などを行ってきた。現在、韓国と日本で流れているかなり多くの映像は、彼らが直接撮影したものだ。

雑誌の関係者は、’臨津江’を北朝鮮の内部にも伝えると明らかにした。

この日の記者会見にはAP、ロイターなど世界有数の通信社やフジテレビなど、国内外の30余りの言論会社が参加した。

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雑誌を発行する‘アジアプレス’大阪事務所の石丸代表は、“北朝鮮は世界最高の情報閉鎖国と言っても過言ではない”と述べ、“その障壁を越えて外部の人が入って行って取材活動をすることは極めて難しいため、北朝鮮に住む人自身が北朝鮮の現実を記録して、伝える活動が必要になった”と明らかにした。

石丸代表は“韓国の言論会社が87年に民主化のために闘ったのと同様に、北朝鮮でも民主社会を作るために、ジャーナリズムが必要だと考えた”と強調した。

また、“北朝鮮取材チームが追求するテーマは、北朝鮮の人たちがどのように暮らしており、 何を考え、何を望んでいるのかということを知らせること”と述べ、“北朝鮮がどのように変化しているのか、証拠を通して見せることができるのは、やはり北朝鮮の人しかいない”と付け加えた。

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この雑誌の内容は、北朝鮮内部の記者たちが国境の連絡責任者を通じて、外の世界に記事を送稿すると、日本の‘アジアプレス’大阪事務所に送信される。この原稿は朝鮮作家同盟出身の脱北者チェ・ジニさん(編集長)が編集する。

現在、‘臨津江’に参加している北朝鮮のジャーナリストは10人だ。雑誌で紹介されている北朝鮮ジャーナリスト(仮名)は、ケ・ミョンビン氏(中央企業所の責任幹部)、コン・ヨンギル氏(30代の教員)、リュ・キョンウォン氏(外貨稼ぎ会社に勤務)、リ・ジュン氏(北朝鮮で初めて記者名を外部に公開したジャーナリスト)、ぺク・ヒャン氏(平安道に住む40代の女性)、シン・ドソク氏(咸鏡南道に住む30代のジャーナリスト)などだ。

石丸代表はこの日の記者会見で、“この間、中朝国境地帯で600人余りに達する脱北者を取材してきた”と述べ、“そのうち、北朝鮮内部の情報を私たちのような言論を通じて外部社会に伝えたいという意思を持った人たちが数人現われて、2002年から彼らを対象にジャーナリズム教育を始めた”と語った。

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また、“私たちは彼らに‘ジャーナリズム’に対する説明と記事の書式、ビデオカメラの使用方法を教えた”と言い、“彼らが北朝鮮に帰って取材を始め、2004年からその成果の一部が日本と韓国、ヨーロッパとアメリカのメディアを通じて発表された”と説明した。

石丸氏はまた、“その後、北朝鮮の記者から、自分たちの取材内容をもっと具体的に発表する媒体を作りたいと提案を受けるようになり、年初から本格的な議論を行い、隔月刊形式の雑誌を発行することになった”と付け加えた。

20日に韓国語版が出版された‘臨津江’は、今年中に英語版と日本語版も創刊する計画だ。

第1号の内容は、去年の北朝鮮のミサイル発射以後の住民の民心や、中央企業所幹部との北朝鮮の経済状況に関するインタビュー、北朝鮮の内部映像の解説、北朝鮮の現地の事件・事故に関する記事などである。

この日の記者会見では、‘臨津江’のリ・ジュン記者が、水害の直後である8月に撮影した平壌の映像が10分間流された。この映像には平壌の楽浪区域、ソンMョ区域、リョクポ区域の様子と、平壌の住民たちが市場で取り引きしている場面などが映っていた。

石丸代表は“映像を通じて、私たちが今まで見てきた平壌とは全く違った、住民たちの生活を見ることができた”と述べ、“住民たちが市場経済の中に住んでいることが分かる”と説明した。