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北京の外交消息筋は28日、今月26日から5日間の日程で訪中した北朝鮮の崔永林(チェ・ヨンリム)首相の目的は黄金坪開発合意の修正だと伝えた。

同首相は訪中の2日目に温家宝首相や胡錦濤国家主席と会談。中朝国友好と経済協力をさらに強化することで一致している。

会談で崔首相は温家宝首相に「北朝鮮は中国との貿易やインフラ分野での協力を強化したい。中国企業の対北投資を歓迎し、便宜を提供を約束する」と延べ経済協力の拡大に焦点を合わせた。これに対して温首相は「中国は、北朝鮮の事情に合った発展方式の模索に支持を送り、可能な限りの支援を続ける」と答えた。

会談に先立って崔首相はランシン化工会社を訪問し、発展した姿に感銘を受けたと述べている。北京で胡主席と面談を終えた後は、江蘇省などの産業施設を訪問するなど、経済視察を続ける予定という。

今回の会談で崔首相は中国指導部から経済協力拡大の意志を確認したが、北朝鮮が関心を持つ『黄金坪開発』の合意変更問題については確実な回答を受けていない事が明らかになった。

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北京の外交消息筋は、「前回合意された50年間の賃貸と関連して黄金坪開発について北朝鮮側は再議論することを要求している。嵐閧ヘされているが、中国側が難色を表明している状況だ」と話した。

北朝鮮は昨年、黄金坪を自由貿易地区に指定。中国に50年間の賃貸形式での開発権を与えている。両国の共同開発という形式ではあるが、事実上は中国資本による独占特区開発である。

消息筋は、「最初の合意内容は、黄金坪を中国に賃貸し中国が開発・運営する方向だった。しかし、北朝鮮は中朝が共同で開発する方向に内容の修正を要求している。これに対して中国政府は非常に不快に思っていることを北に伝えている」と述べた。

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中国政府は、黄金坪開発は経済論理に基づいて行われるべきで、中国の地方省と企業の積極性を引き出す方向で進行されるべきとの立場を何度も明らかにしている。北朝鮮政府が共同開発という形で介入する場合、中国企業が投資を躊躇しかねないとの判断である。

崔首相は、昨年11月に黄金坪開発の合意を引き出した立役者だ。北朝鮮は中国に「自律性を最大限に保障する」という条件を元にしていた。

今回の再交渉で北朝鮮が黄金坪の開発と運営に積極的に介入するという意志を示したことから、行き先が不透明となっている。

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消息筋は「両国が新たな合意を導き出す可能性があるかもしれないが投資誘引効果は低下せざるを得ないだろう」と述べた。

現状で黄金坪のインフラ整備事業は一向に進展していない。この状況で北朝鮮の変更要求が表面化すれば、先行き不安の高まりから中国側の投資を阻害する可能性が高まるだろう。