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北朝鮮の指導理念である’主体思想’が、90年代半ばの食糧危機以後、指導思想としての効力を失ったという分析が出た。

孫光柱デイリーNK編集局長(写真)が19日、“90年代半ばの食糧難の時期以後、北朝鮮政府がいくら宣伝しても北朝鮮の住民はもはや主体思想への関心を失った”と述べ、“そのため、今後も主体思想が北朝鮮の指導思想としての地位を回復する可能性は低い”と語った。

孫局長はこの日、’北朝鮮人権青年学生連帯’(代父ン・ハユン)主催で淑明女子大で開かれた、‘北朝鮮の社会主義の形成と首領絶対主義への変質’という主題の大学生フォーラムで、“主体思想が迷信になっていく過程を考察すると、北朝鮮の現代史の流れを理解することができる”と説明した。

孫局長は“90年代の食糧難の時期に、金正日は体制の生存のために‘先軍政治’を全面に押し出し、2000年以後は‘先軍思想’という用語に主体思想を変えているという主張も出ている”と述べ、“この時から主体思想が北朝鮮の指導思想としての効力を失い出した”と強調した。

一方で、“北朝鮮政権が主体思想を指導思想として公式的に放棄した事実はなく、先軍思想が主体思想に取って代わることができる理論体系もない”と言い、“主体思想は現実的効力をかなり喪失したが、形式的には相変らず北朝鮮政権と住民の統治イデオロギーとして残るだろう”と予想した。

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孫局長は“北朝鮮政権は内外的条件と環境によって、統治イデオロギーを変化させてきており、主体思想もこの過程で生成され、変化してきた”と述べ、“主体思想の生成、変化の過程を理解すれば、今日北朝鮮の住民がどうして金日成-金正日の奴隷にまでなったのか分かる”と語った。

更に、“今日の主体思想と独裁体系はすべて、金日成が自分の権力を強化する過程で形成されたという見解が優勢だったが、実際はそうではない”と述べ、“1974年以後、金正日が首領独裁体制を強化し、主体思想の内容も変化した”と強調した。

北朝鮮は1960年代から主体思想を唯一思想として体系化する作業を行った。主体思想が北朝鮮の唯一思想になり、主体思想を最も正しく解釈して実践に移すことができる人が、首領の後継者にならなければならないという主張が出た。金正日は主体思想に対する解釈を独占することで、後継者の地位を固めた。