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2002年12月に1万4千トンが入って来た後、搬入が中断されていた北朝鮮の咸興のソン`ョン江の砂が、今年からまた入って来る予定と、韓国人の対北貿易業者K氏が伝えた。

韓中貿易会社を経営するK氏は、北朝鮮の中部地域の豊富な砂を輸入するために、去年から北朝鮮に往き来しており、最近、北朝鮮側と契約を終えたと明らかにした。金氏は3月には砂の採取を始める予定。

ソン`ョン江はチャンジンホと新興郡の端に源流があり、咸興市の西方を横切って興南湾に流れる川だ。また、東には支流であるホリョン川があり、北朝鮮でも澄んできれいな川として有名だ。

この川は国内では‘咸興差使’のエピソードでよく知られている。朝鮮太祖の李成桂が、息子の李芳遠に失望して、咸興の本宮に都落ちして過ごした時、李芳遠は父を宮によびもどすために使者を送ったが、当時、一度渡ると生きて戻ることができなかった川が、ソン`ョン江だった。

咸興では原油が不足して、ソン`ョン江に砂をすくう船を浮かべても、砂の採取ができない状況だった。こうした事情を把握したK氏が、中国を通じて原油を供給し、代わりに砂を韓国に輸入する事にしたのだ。

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今回搬入するソン`ョン江の砂は、取り引き条件も破格だ。K氏は”以前は箱ごとに計算した砂を、採取量に関係なく、一定の区域の分譲を受ける形式で権利を譲り受ける事にした”と明らかにした。それほど北朝鮮の原油難が深刻だということだろう。

K氏は”咸鏡南道は軍事地域、または軍部隊と関連した施設を除いた、炭鉱及び鉱山の利用権、海辺の砂の採取権の60%が中国人の手に渡った”と言い、”北朝鮮ではよほど生活が困難な様子”と語った。

核実験で国際社会の制裁を受けている北朝鮮が、中国と韓国の企業家を利用した民間投資で、企業の滑路を模索しているものと分析される。

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金 氏はまた、ソン`ョン江の砂以外にも、周辺の5つの多様な河川の砂も採取する予定。

韓国海洋水産開発院(KMI)は、北朝鮮から国内に搬入された砂の量が2004年の32万5千トンから始まり、2005年には5767万トン、去年の11月までで1億3252万トンに至ると明らかにした。