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国際社会の制裁と食糧難にもかかわらず、北朝鮮の贅沢品の輸入が持続的に増加している事が明らかになった。

国会・外交通商統一委員会所属のハンナラ党のユン・サンヒョン議員は19日、国内外から収集した北朝鮮の贅沢品輸入状況資料を分析した結果を発表し、▲2008年2億7214万ドル▲2009年3億2253万ドル▲昨年には4億4617万ドルを輸入したと発表した。

北朝鮮の贅沢品輸入状況が正確に把握されたのはこれが初めてで、この3年間の輸入額は10億4084万ドルに達する。

この報告書は、国連安全保障理事会決議第1718号に基づいて、韓国政府が2009年7月に指定・公告した対北搬出制限贅沢リストを元に、禁輸品目別に収入額をまとめたものである。

輸入項目は、電子製品、自動車、映画用機器、化粧品の輸入が増加したのに対し、皮革製品、貴金属、楽器の輸入は減少した。

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最も大きな割合を占めたのは、テレビ、映像受信機、モニタ、プロジェクター、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ビデオレコーダーなどの電化製品で、輸入額は2008年の1億1547万ドルから昨年には2億1595万ドルに飛躍的に増加した。

この次に多く輸入されたのは自動車で、昨年だけで1億6331万ドル分が輸入されている。国際市場で穀物(米、小麦、トウモロコシ、大豆)50万tを買えるほどの金額である。

北朝鮮のこの様な動きは、金正恩の登場と重なっている事から、金正恩への忠誠を高めさせる為のプレゼントであると予測される。

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これ以外にも輸入が増加したした項目は、映像関連項目である。同議員は「後継者の決定に伴い、後継者を広報する為の機材が必要になったからだと推定される」と説明した。

この他にも、化粧品の購入に昨年だけで384万ドルを費やした。前年と比べると(211万ドル)、82%の増加である。高級酒の輸入も毎年1万ドル前後行われている。

また、同議員によると、輸入高級品は幹部へのプレゼント、平壌のデパートや外貨ストアーに提供されているという。

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これと関連し、統一部は国政監査資料で「金正日は自分の誕生日(2.16)や金日成の誕生日(4.15)に、党・軍の側近幹部らにロレックス、外車、高級酒、ビデオカメラなどを支給し、忠誠心を高めさせている。特に、体制維持に不可欠な階層である国家保衛部、人民保安部、軍への支給も行われている」と明らかにした。